つり戸棚の上段や、梁や扉によってできる数センチのスペース。有効利用したいけれど、ピッタリサイズの収納アイテムが見つからない場所の代表格です。
「そんなときは、簡単DIYで使いやすい場所にできます」と話すのはライフオーガナイザーの佐藤美香さん。
「狭い」「届かない」そんな不便な場所はDIYで便利に変身
ここでは佐藤さんがご自宅で実践している、DIY初心者でもできるアイデアを教えてもらいました。使うものは、100円ショップやホームセンターですぐに手に入るものばかりです。
●つり戸棚にスノコを入れて収納力アップ
毎日使うキッチンのつり戸棚。よく使う場所の収納だけに、できるだけ有効に使いたいですが、多くのつり戸棚は備えつけの棚板が1枚。高さも真ん中あたりしか調整できない傾向が。
すべての画像を見る(全3枚)「棚板より上は、手が届かないスペースとなってしまいがち。それなら手の届きやすい下部にDIYで小さな棚をつくってみませんか。ちょっとしたスペースですが、収納力がアップしますよ」
つくり方は簡単。スノコをつり戸棚の幅に合わせて切り、ほかのスノコの足を重ねて高さを調整し、木工ボンドで固定します。佐藤さんは、割り箸で高さを微調整しているそう。
「この1段が増えるだけで(写真赤枠部分)、使い道がぐっと広がります。わが家では、ラップ類や大きめの保存袋、新聞紙などを収納しています。サッと取ることができて、とても便利です」
●狭い洗面所スペースは、つっぱり棒や手づくり棚で使いやすく
タオルや洗濯グッズなど、意外とものが多い洗面所。つっぱり棒を活用して、デッドスペースを収納場所に。
「奥行が数センチあれば、つっぱり棒を利用して収納スペースをつくることができます。ハンガーなどをかけておくのに使っています」
つっぱり棒収納の下には、棚を設置。ホームセンターなどで購入できる細い板と、L字金具もしくは「ユニクロ三方面」という金具、金具を止めるための木ネジ皿を使っています。
「2枚の板をL字になるように組んで壁に固定すると、小さな棚になりますよ。よく使うタオルなどを差し込んでもいいですし、お風呂上がりに使うボディミルクなどのケア用品置き場にしてもいいですね」
●ネットとS字フックで、クローゼットに小物収納スペースを
クローゼットのドア裏にある数センチのデッドスペース、もったいないと思ったことはありませんか?
佐藤さんは、ネックレスやベルトなどの小物を管理するスペースにしています。
「つっぱり棒にワイヤーネットを結束バンドで固定するだけ。S字フックやネット用のフックを使い、ネックレスやベルトをかければ、探しやすく戻しやすいです。お出かけ前のコーディネートもラクになります」
「狭い」「手が届かない」と思っていた場所も、少し手を加えることで、なくてはならない便利な収納場所になるかもしれません。