1年間で100万円以上貯めた人。そのための暮らしの工夫やアイディアがスゴイ人たちを、ESSEでは『オカネジェンヌ』として選出しました。見事金賞を受賞したのは、5年で住宅ローンを完済した作下裕美さん。試行錯誤の末にたどりついた貯まる暮らし。そこにいたるまでのルールづくりのなかに、貯まる秘密がありました。

母子
家計簿は1日1分つけるだけ。続く仕組みづくりがポイント
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無理なく続く仕組みで収入ダウンでもローン完済

●1日1分で続けられるシンプル家計簿に変えて改善

以前は、家計の失敗も多かったという作下さん。「結婚当初はやみくもに節約しては、ストレス買いを繰り返していて…」と語ります。

転機は、整理収納アドバイザーの資格を取得したことでした。
「不要なものをもたなくなると自然に出費が減り、片づけが節約にもつながっているとビックリ。家計整理アドバイザーの勉強も始め、家の収納も家計管理も、続くシステムづくりが大事と気づきました」

そこで、先取り貯金で自動的に貯まる仕組みをつくり、家計簿も使いやすく改善。
「月の予算だけでなく、年間予算も決め、途中で挫折しないように、1日1分でつけられるシンプル家計簿にしました」

さらに、夫と子どもを巻き込んで家族で楽しく貯蓄に励むように。
「私が仕事を辞め、夫が転職したことで収入は減りましたが、昨年は年間180万円の貯金を達成!」
5年で住宅ローンも完済できました。

●作下さんの家計表

夫の月収(手取り) 220,000円
妻の月収(手取り) 70,000円
児童手当 10,000円

収入合計 300,000円

食費・日用雑費 35,000円
レジャー・外食費 20,000円
電気料金 4,500円
水道料金 4,500円
通信費(携帯電話2台分、プロバイダー) 10,000円
子ども費 6,000円
クルマ費 5,000円
こづかい(夫) 30,000円
こづかい(妻) 20,000円
保険料 5,000円

貯金 130,000円 支出総計 270,000円 収支 +30,000円

作下さんの貯めHISTORY

●2001年 就職
長崎の実家を離れてひとり暮らし。無理な積み立てで貯金失敗も。

●2009年 結婚
共働きで収入は十分。家が散らかり、収納グッズに散財する。
世帯年収800万円 総資産370万円

●2012年 退職
収入ダウンでも出費は増加!家計の見直しを決意。
世帯年収500万円 総資産1500万円

●2013年 娘誕生&家購入
整理収納アドバイザー一級取得を機に断捨離。家計に関する考えに変化が。
世帯年収400万円 総資産250万円

●2015年 起業
個人宅での片づけサービスやセミナーなどを開始し、収入アップにつなげる。
世帯年収500万円 総資産300万円

●2018年 ローン完済
目標どおり5年でローンを完済! 老後&教育資金への備えを本格化。
世帯年収500万円 総資産350万円

●2020年 現在
貯め度はさらに加速中!
世帯年収500万円

年間180万円の貯金を生み出す、作下さんの貯まルール

作下さんの、ストレスなく貯まるルールを紹介します。

ルール1:無理なく貯まるシステムづくりをする

パソコン

毎月、合計13万円を先取りで貯蓄。

「給料が出たらすぐ、口座引き落としやネットバンキングで貯蓄してしまいます。あとは残ったお金で暮らせばOK。自動的に貯まっていきます」

デジタルツールと家計簿を賢く使い分け!

ルール2:月と年間の支出を1分家計簿で管理

ノート

細かい口座分けや袋分けは苦手。

「代わりに、1日1分でつけられるシンプル家計簿をつくって月と年間の支出を管理しています」

簡単につけられるから、ストレスフリーで継続中。現在、4冊目に突入!

ルール3:家族で協力して節約を楽しむ!

眼鏡をかけた女性

週末のレジャー費の使い道から貯金額まで、なんでも話し合うのが習慣。

「今後必要な教育費など根拠のある数字を見せて説明すると、夫も納得してやりくりに協力してくれます」

どんなにいい仕組みをつくっても、続かなければお金は貯まりません。無理はしないで楽しむことも忘れない。作下さんのルールを参考に、まずは仕組みづくりから始めてみませんか?