40代で結婚したイラストレーターの曽根愛さん。夫との日常生活でふと感じるおかしみを、漫画とテキストで紹介してもらいます。

趣味のこと以外には関心が薄い夫。ファッションにも興味がゼロなので、ときに独特な感性に驚かされることもあるのだとか。

洋服に興味のない夫。よかれと思って見立てていた服が…

夫はファッションにまったく興味がないので、服が古くなると、私が気づいて一緒に買い物に行きます。
夫はそれで満足していると思っていたんですよ…ええ…あのときまでは…。

先日、こんな出来事がありましてね…。
私と夫と友人の3人で食事をして、他愛もない会話をしていたときです。

友人「なんだかんだ言って、曽根さんに新しい服を見立ててもらうのはうれしいでしょ?」

夫「とくにうれしいとかない。僕は服に対してなんの感情もない」

な、なんですって…。こちとらよかれと思ってしていたのに、感謝の気持ちがないとは…。

漫画1
すべての画像を見る(全2枚)
漫画2

「感謝の気持ち」とか言って、単なる愛情の押しつけだったのかしら、と、私は海よりも深く反省し、さっそく夫の母にチクリ…、いや、相談してみました。

すると「いやね~、お父さんに似たのかしら~」との返事。

義父は、社交的でとてもチャーミングなおじさんなのですが、趣味の果樹栽培以外のことにまったく興味がありません。確かにいつも同じ服装をしています。

さらに「新しい服を買ってもはりあいがないでしょ?」

たしかに、夫も自分の好きなこと以外にまったく興味がないタイプです。

洋服に対しては「裸でなければいい」とすら考えているのでは? と思うときがあります。もうそれが生まれつき、DNAに組み込まれたなにかであるならば、仕方がありません。私の服に対しても、反応がないのもあきらめます…。

と、一方的に不満ばかり書いていると、気がとがめるので、いいところをひとつ。

髪を切ったときにはすぐに気づいてくれるんですよ。毛量の変化には、敏感な夫です。

なんかあんまりほめてる気がしないのは、なぜだ。

【曽根愛】

東京都在住。イラストレーターとして、おもに書籍、雑誌で活躍。コミックエッセイに

『着ていく服が見つからない 洋服選び受難女子 応援コミックエッセイ』『実家モヤモヤ女子 応援コミックエッセイ そろそろ実家を離れたい』

(ともにKADOKAWAメディアファクトリー)