ESSE読者にもおなじみの、片づけコンサルタント・近藤 麻理恵(こんまり)さん。彼女が発案した、「ときめき」を基準にものを片づける「こんまりメソッド」は今や世界中で大人気。
そんな「こんまりメソッド」に魅了され、暮らしに取り入れることで人生が好転したという読者のお宅を取材。マネしたくなる収納術がたくさんありました。
生活感の出るものは隠し、好きなものだけを並べたら、家じゅうがときめく空間に!
もとは片づけが苦手で、ものが減らずに苦戦していたという読者のkao.さん。そのとき出会ったのがこんまりさんの本です。
「ときめく・ときめかないで見きわめたら、ものが捨てやすくなったんです。ものに対してじっくり向き合うから納得してから捨てられる。それが腑に落ちました」
ものを厳選したら、好きなものだけを見えるところに並べ、生活感のあるものは徹底的に目隠し。メリハリをつけた収納で、家じゅうどこを見てもときめくような、居心地のいい空間ができあがりました。
シンク後ろの収納棚には、コーヒーを入れる道具を飾りながら収納。
「家じゅうものが少ないと、掃除もスムーズ。大好きなコーヒーを入れてくつろぐ自分時間が増えました」
見た目がゴチャつくものはカゴを隠れみのに
使用頻度は低いけれど、見た目が好きなものはしまい込まずに並べているkao.さん。一方でゴミ袋やふきんといった日用品はカゴに入れてしっかり目隠しします。
「よく使う掃除用スプレーやふきんはカゴへ。中身がバラバラでも、抜け感のあるメッシュカゴを合わせれば、ゴチャつきません」
●お菓子はフタつき容器に収納
パッケージの色柄が派手で悪目立ちするお菓子は、フタつき容器にIN。
「中は見えないので、ここはグチャグチャでもよしとしています」
●ナチュラルなカゴを引き出しとして活用
カゴを引き出し代わりに使用。右から、ゴミ袋として使うレジ袋、お弁当用ナプキン類、古タオル、即席ドリンクを収納。
「インテリアに合わせ、ナチュラルな雰囲気のものを選びました」
無機質な事務用品はカゴや引き出しへ
ネットをしたり、書類を書いたりと、作業場所としても使うダイニング。ものが増えがちな場所ですが、人をもてなす場所でもあるので見た目には気をつかいます。
「インテリアの雰囲気を壊すものは、徹底して隠すようにしています」
●デザイン性の高い掃除道具を選んで出しっぱなしに
掃除道具は階段下にまとめていますが、ホウキとチリトリのセットは、テーブル近くが定位置。
「ダイニングで子どもが勉強するので、消しゴムのカス集めに使っています。
●出しておきたい実用品は、おしゃれカゴにまとめる
毎日使うペンや印鑑だけは、扉つきの棚に入れず、カゴに入れ、すぐ取れる位置に別収納。
「実用一辺倒の収納ではなく、お気に入りのカゴを使えば、ときめき度がアップ」
●家族が使う日用品は棚の中を定位置に
文房具や爪切りなど、家族みんなが使うものは、ダイニングにある扉つきの棚に一括収納。
「ここに来ればなんでも見つかります。『ママあれどこ?』と聞かれないからノーストレスです」
生活感が出るものは死角に収める
生活するうえで必要不可欠だけど、見た目がインテリアにそぐわない日用品が多いリビング。無理にものを減らすのではなく、死角を利用して「見えなければOK」と気楽に構えます。
「ソファに座ることが多いので、そこから見えない死角を狙います」
●子どもの勉強道具は、ソファの下にこっそり
子どもたちが勉強で使うタブレットはソファ下のカゴへ。
「ソファに座って使ったら、一歩も動かずにしまえるので、出しっ放しが減りました」
●ソファの座面裏を利用してティッシュの定位置に!
箱ティッシュは、ソファやローテーブルから手が届きやすい、ソファの座面裏に固定。
「ケースホルダーを両面ジェルテープで貼っています」
●テレビ裏をリモコンの定位置にし、行方不明を防止
行方不明になりがちなテレビのリモコンは、テレビの裏に定位置を設置。
「アクリルケースをはがせる粘着テープで固定するだけと簡単です」