貯めるのが上手な人は、家計の問題をひとりで抱え込まない傾向があります。夫の協力を得たり、家で楽しむ工夫をしていることが、ESSEが行ったアンケートから見えてきました。
ファイナンシャルプランナー・前野彩さん、消費経済ジャーナリスト・松崎のり子さんからのアドバイスとともに、貯めているESSE読者の習慣を紹介します。

テーブルと男性と女性
貯めている人は家庭内で協力し合っていました(写真はイメージです)
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家計の問題は“夫と反省会”で解決!

貯蓄を増やすには、夫の協力が必要不可欠。関心がない夫にはこんなふうに対処を。

「家計を整理して数字で見せながら、『来年新車を買うよね。今の貯蓄はこれだけ。どうする?』などと具体的で前向きな話をすると、話に乗ってくれます」(前野さん) 「話しにくい人は、家計簿アプリで家計を共有すると、きっかけがつかみやすくなります」(松崎さん)

●お金の使い道を夫と話し合い

Nさん・東京都・38歳<年間貯蓄額/50万円 家族構成/夫(37歳)、長男(4歳)、二男(2歳)>の実例

<こんなふうに話し合います>
夫:じつは今日クツを買ったんだ~

自分:クツ買ったばかりじゃなかった?

夫:そうなんだけど…

自分:今家計こんな感じで。(家計簿を見せる)子どもも小さいからこのくらいのペースで貯めたいと思っているよ

夫:ちょっと考えてなかったかもなぁ

妻:私も髪染めるのをやめて美容院代を安くするよ! だから、あなたも優先順位をつけて買い物してほしいな

「洋服好きの夫が、『洋服をこれだけ買ったよ』と報告。過去の話は怒っても仕方ないので『これから教育費もかかるから、優先順位をつけてね』と今後の話にシフトしました。『私も○○を減らすから』と話すと、夫も素直に聞いてくれます」(Nさん)

貯めている人の習慣。お金をかけずにおうちでごはんを楽しむ

貯蓄名人は、いつもの食材を少しアレンジして、家で外食気分を盛り上げるのも得意です。
「いつものハンバーグを、ひと口サイズにしてピックに刺したり、100円ショップのかわいいプレートなどに盛れば、カフェ気分に。カレーの持ち寄りパーティもおすすめ。家によって味つけや具が違うので、盛り上がります」(松崎さん)

●普段使いの調味料でOK!おうち外食

Mさん・東京都・30歳<年間貯蓄額/260万円 家族構成/夫(31歳)、長女(0歳)>の実例

お皿にご飯とおかず
いつものメニューにアレンジを加えて外食気分!

「しょうゆとオイスターソースを混ぜてナンプラー風にするなど、いつもの食材や調味料をアレンジしてアジアン料理に。特別な調味料がなくても、レパートリーは増やせます。外食気分が味わえて、夫にも好評です」(Nさん)

家族の幸せを左右する家計のこと。そんな大きな問題をひとりで悩むのは荷が重すぎます。達人のアイデアを参考に、夫や家族に協力してもらえるように、行動あるのみ! です。