著名人の別荘地もあって、避暑にセレブが訪れるイメージがある軽井沢。しかし最近は、季節を問わず気軽に訪れることのできるスポットが増えているそう。
「冬もスキーだけではなく、若い人や小さな子連れも遊びやすくなっています」と話すのは、旅行ジャーナリストの小野アムスデン道子さん。いまどきの軽井沢の楽しみ方を詳しく教えてもらいました。
スケートリンクにカジュアルホテル…軽井沢が気軽な旅先に進化
最近、子連れの気軽な旅先として注目されている軽井沢。たとえば中軽井沢から無料送迎バスで約6分の「軽井沢星野エリア」には、いろいろ歩いて回るだけで楽しい施設が点在しています。
すべての画像を見る(全13枚)冬のアクティビティとして、自然に囲まれた池の氷が凍ってできた池でスケートが楽しめるのが「ケラ池スケートリンク」。手すりのない自然のリンクですが、そりのついた小さな専用イスにつかまれば、初めての人でもすいすい滑れて楽しく遊べます。
清流の湯川沿いに100本を超えるハルニレ(春楡)の木立があって、別荘族も御用達の高品質なショップが並ぶのが「ハルニレテラス」。
豆にこだわったおいしいコーヒーを出す「丸山珈琲」や天然酵母のパンが有名な「沢村」など、飲食や雑貨のお店はどこもすてきです。
そのほかにも信州特産の素材を使用した定食や一品料理が楽しめるカジュアルダイニング「村民食堂」など、6つもレストランがあります。立ち寄り湯で利用できる源泉かけ流しの「星野温泉 トンボの湯」があって、温泉が楽しめるのもうれしいですね。
そんな「軽井沢星野エリア」内に2月5日にオープンしたのが、宿泊の人数にかかわらず、定員以内なら1室あたり料金が均一というカジュアルなホテル「
星野リゾート BEB5軽井沢」。
ホテルの核となるのは、中庭、カフェ、ライブラリー、ショップなどからなる内と外にまたがる24時間利用可能なパブリックスペース「TAMARIBA(タマリバ)」。ここには時間を忘れて楽しめる遊びの要素がつめ込まれています。
たとえば周りは雪がうっすら積もるときでも、丸太に切れ目を入れつくったかがり火“スウェディッシュトーチ”の上にスキレットを乗せてリンゴやベーコンを焼いてみたり。
キャンプのように、焼きマシュマロとチョコレートをグラハムクラッカーで挟むスモアもおいしそう。
寒さが苦手な人は、屋内のライブラリーで読書やカードゲームをしたりすることもできます。
元気な子どもにおすすめなのは、氷でできた卓上アイスホッケー。
まったり過ごしたい大人は、貸し出し無料のあったかそうなラグを借りてホットワイン片手にゆっくりすることができます。
朝食も名物のパリパリチーズの「羽根つきフレンチトースト」(1200円、スープ・ドリンクつき)をライブラリーで食べてもいいし、中庭に持ち出しでもOK。フレンチトーストは9時半までの提供ですが、もし寝坊してもキッシュやアップルパイ、クロワッサンなどはいつでも食べられます。
「YAGURA Room」と名づけられた部屋もユニーク。2階建てで、1階がエキストラベッドにもなる大きなソファ、その上に「やぐら寝台」と呼ぶロフトベッドがあります。
ちょっと秘密基地のような部屋は、子どもはもちろん、大人も童心に戻れそう。
宿泊料金は1室あたり料金で1万8000円~。大人の定員2名と3名の部屋があり、子どもの添い寝も可能でこのお値段(食事別、税・サービス料込)。リーズナブルな料金で泊まれるから、冬の軽井沢を気軽に楽しめそうです。