キッチンに立つのも、献立を考えるのも面倒なこの時期。
「食材の冷凍保存を活用すれば、毎日のご飯づくりが時短になります。食材が安いときにまとめてつくるので、節約にも!」とアドバイスするのは、食費節約や家事の時短術を紹介するブログが大人気のスーパー主婦・高木瞳さん。

野菜や肉などのまとめ買いした食材を、1食分ずつメニューごとにまとめて冷凍する「冷凍食材セット」について教えていただきました。

日々の調理がラクになる!おすすめ「冷凍セット」4パターン

定番食材の組み合わせでつくるセットは、味つけや調理法次第でいろんな料理に変身する優れもの。
メイン食材となる肉や魚と、カットした野菜を組み合わせるのが基本です。

●「カレーセット」はシチューやグラタンにも使える万能選手

C:カレーセット
食材が安いときにまとめてつくっておけば、節約&時短に
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鶏モモ肉(ひと口大)、ニンジン(イチョウ切り)、タマネギ(薄切り)をまとめた「カレーセット」は万能選手。

石づきを除いてほぐしたキノコとカットした肉、野菜はそれぞれラップに包んでから保存袋に入れてセット。

「材料を炒めてルーや調味料を加えれば、あっという間にカレーやシチューができ上がり。グラタンや月見丼にも使えます」

忙しい日も考えずに調理できます

月見丼はシリコンスチーマーでレンチンするだけ。

月見丼

調味して加熱し、卵を落としてさらに加熱。ご飯にのせれば完成です。

●「チキンライスセット」はチャーハンやピラフにも展開できる

チキンライスセットには、鶏モモ肉(こま切れ)、ニンジン(みじん切り)、タマネギ(みじん切り)という組み合わせ。

E:チキンライスセット

ご飯と合わせて調理するセットなので、食べやすく野菜はみじん切り、肉は小さめにカット。同じ組み合わせで炊き込みご飯やオムライスにも応用可能です。

「チキンライス用は具材多め、炊き込みご飯は具材を少なめ、オムライスはタマネギ多め…と調整。チャーハンやピラフにも使います」

●「肉みそ丼セット」は麻婆豆腐などひき肉料理全般に

キーマカレー、タコライス、担々麺などにも使える、ひき肉料理用セット。

D:肉みそ丼セット

「豆腐は水きりしてから冷凍します。高野豆腐のようになり、肉と一緒に炒めるとかさ増しに。麻婆豆腐の場合は、生の豆腐も加えるので、セット分は少なめです」

●「魚のホイル焼きセット」は野菜たっぷりで満足度高し

鮭やタラなど魚の切り身と、カットした野菜、キノコをまとめて、ホイル焼き用のセットに。ニンジンは短冊切り、タマネギとピーマンは細切りにします。

F:魚のホイル焼きセット

「小さめの切り身でも、野菜たっぷりで満足感アップ。バターをのせたり、塩・コショウとレモンをのせるなど、気分次第で味つけはいろいろ変えます」

アルミ箔に材料を入れて焼くだけ

アルミ箔に材料を入れて焼くだけで完成します!

節約にも有効!冷凍食材セットを上手につくる3つのコツ

冷凍食材セットをつくるときは、3つのコツを押さえて準備しておくのがポイント。このひと手間で、忙しい日も考えずに調理できます。

●その1:メニューに合わせて分量を変えて分ける

メニューに合わせて分量を変えて分ける

オムライス用のタマネギは多め、炊き込みご飯用は少なめなど、メニューに合わせて材料の量を変え、使いやすくします。

「厳密にはせず、気持ち程度で調整すればOK」

●その2:パサつきやすい鶏胸肉にはひと手間加える

パサつきやすい鶏胸肉にはひと手間加える

節約の強い味方、鶏胸肉は、パサつきやすいという欠点が。

「薄めのそぎ切りにし塩と酒を軽くふって冷凍すれば、調理したときふっくらやわらかく仕上がります」

●その3:用途に合わせて食材の切り方を変える

用途に合わせて食材の切り方を変える

同じ食材でも、料理に合わせて切り方を変えると、歯ごたえや火のとおり方に違いが出て、おいしさがアップしたり、時短効果も生まれます。

「たとえば、ニンジンは肉みそ丼用にはみじん切り、スープや炒め物用には短冊切り、煮込み料理用にはイチョウ切りという具合です」