今、空前の透明飲料ブーム。フレーバーウォーターだけにとどまらず、ヨーグルト飲料、ミルクティーやカフェラテ、さらにはコーラまで、透明になったドリンクが店頭に並んでいます。
そしてついに、透明なノンアルコールビールが登場です。
6月19日に発売されたばかりの「オールフリーオールタイム」を、グルメ雑誌に寄稿するライターのさわゆかさんが最速試飲レポートしてくれました。
話題の「透明ビール」は、ほのかなビール味?ライムのさわやかな酸味が印象的
こちらが、サントリーの「オールフリーオールタイム」。コンビニ限定の商品です。
まずは、ペットボトル入りなことにびっくりしました。もちろん、ほかのノンアルコールビールと同じようにお酒の売り場にありますが、パッケージだけ見ると、普通の炭酸飲料のようなデザインですよね。
コップに注ぐと、ビールのような泡はできず、見た目もまるで炭酸飲料。パッケージには「ランチに、会議中に、スポーツのあとに」と、オススメのシーンが書かれています。確かに、この見た目ならいつでも気軽に飲むことができそうです。
飲んでみると、まずは強めの炭酸が口の中に広がります。ライムの風味がアクセントになっているそうで、さわやかな酸味が印象的です。
肝心のビールの味はするのか、というと…かすかに感じるくらい。ビールのようなホップの香り、苦味もありますが、あまり主張はしていません。
こちらは、あくまでも「ノンアルコールビールテイスト飲料」。ビールを飲んだときの楽しさ、リラックス感が味わえれば、ということなのでしょう。
従来の「オールフリー」のような味を期待していると、ちょっとがっかりしてしまうかもしれませんが、「大人の瞬間リフレッシュ炭酸!」というキャッチコピーには納得です。
●脂っこい食事と一緒がおすすめ
普通の炭酸飲料と比べると、泡の粒が大きく、炭酸の刺激は強めです。そして、ほかの炭酸飲料よりも複雑な、ビールのような芳ばしい香りが、独特な大人の味わい。
ビールと同様に、から揚げなどの揚げ物、ギョーザや焼肉などの油が多い肉料理と一緒に味わうのがおすすめです。
ライムの酸味と炭酸が口の中の油を流してくれますし、なんといってもノンカロリーなので、罪悪感なく楽しめるのではないでしょうか?
●シーンに合わせて、透明飲料をポジティブに楽しもう
透明飲料がはやっているのは、職場でも学校でも、周りを気にせず飲めるのが理由と言われています。
逆に言うと、「仕事中に色つきの飲料を飲めない」「学校や職場で、周りを気にする必要がある」など、ちょっと窮屈な日本の社会事情が背景にあるのかもしれません。
しかしポジティブな理由にも目を向けてみると、飲むシーンがもっと広がります。透明なので歯に色がつくのを気にしなくていいですし、万が一こぼしてしまっても、服やじゅうたんに色がつくことがありません。
そして、水に香りや味をつけてつくるものが多いので、比較的カロリーが低い、というのもうれしいところ。
アルコールが好きな私としては、現状は少しものたりなさもある、透明なノンアルコールビール。
ですが、飲みたいのに飲めないときや、服を汚したくないときなど、さまざまなシーンで飲み物の選択肢が増えるのはいいことだと思います。
皆さんも、シーンに合わせて透明飲料を楽しんでみてくださいね!