ムシムシと暑く、キッチンに長く立ちたくない季節ですが、「食材の冷凍保存を活用すれば、平日の夕飯の支度時間を普段の3分の1に短縮できますよ」と話すのは、冷凍達人のスーパー節約主婦・高木瞳さん。

そんな高木さんが、とくに使い勝手がいいとおすすめするのが「野菜ミックス」の冷凍保存。
まとめ買いした野菜を、休日など時間のあるときに一気にカットし、1食分ずつメニューごとにまとめて冷凍しておくのだそう。

食事の支度の度に食材を準備する手間が省けて、大幅な時短に。また、市販の冷凍野菜より安くできるので、高木さんは家族4人で食費2万円台に。
つくり方を詳しく伺いました。

食材の切り方を工夫して「冷凍野菜セット」をつくれば、調理が時短に

ミックスといっても、野菜を切った順番に1食分ずつポリ袋に入れるだけ。定番野菜の組み合わせでつくるので、味つけや調理法次第でいろんな料理に変身する優れものです。

●用途に合わせて食材の切り方を変える

用途に合わせて食材の切り方を変える
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同じ食材でも、料理に合わせて切り方を変えると、歯ごたえや火のとおり方に違いが出て、おいしさがアップしたり、時短効果も生まれます。

「たとえば、ニンジンは肉みそ丼用にはみじん切り、スープや炒め物用には短冊切り、煮込み料理用にはイチョウ切りという具合です」

肉は野菜ミックスとは別に冷凍しておくと便利です。

野菜炒めミックス:キャベツ・ホウレンソウ(各ざく切り)、ニンジン(短冊切り)、タマネギ(薄切り)

炒め物用の野菜ミックスは、ポリ袋に入れて冷凍。
「葉野菜は季節によって変わります。野菜は切った順に袋に入れていくだけ。解凍せずにそのまま炒められ、火のとおりも早いので便利です」

味噌煮込みうどん

つくるときに迷わないよう、ふせんにメニューを書いてはっておきます。

ラーメン

肉と一緒に炒めるほか、煮込みうどんやラーメンの具材にもぴったり。

「とろみをつけてあんかけ風にしてもおいしくできますよ」

●肉とセットで利用するのもOK

冷凍した肉と組み合わせて使うときは、飽きないよう調理時に味つけを変えます。

豚キムチ

たとえば豚キムチ炒めはチーズを入れるので、からみやすいよう葉野菜は細切りにするなどの工夫を。

鶏みそ

淡白な鶏肉と組み合わせるときは、みそ炒めに。

「迷わないために味つけをラベリングしておくと、時短になります」

スープ用の野菜ミックスは、小さめに切るのがポイント

スープ用の野菜ミックスは、ニンジン(短冊切り)、タマネギ(薄切り)、オクラ(小口切り)、チンゲンサイ(ざく切り)をイン。メインおかず用よりも小さめに切ります。

スープ用中華風ぎょうざ

「タマネギとニンジンは毎回入りますが、そのほかの野菜は、そのとき安かったものや旬のものにします。1か月間、味がばらけるよう、コンソメ味やミルク味、トマト味にしたり、中華風にしてギョーザを加えることも。みそ汁や豚汁も、これさえあればすぐできます!」