大なり小なり、主婦が悩まされるのが婚家とのつき合い方。大型連休での帰省を終えて、あらためてストレスを感じたり、来たるお盆の帰省に恐怖を覚えている人もいるのでは。

姑だけでなく、意外と難しいのが夫の姉妹である小姑との関係。とくに同性同士だと、主婦や母親という境遇が一緒の場合もあり、なにかと比較しがちになることも。

目下、小姑とバトルの真っ最中という主婦にESSE編集部がお話を伺いました。「弟の嫁がむかつく」という小姑側からの意見も必読です。

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仲がいいと思っていた義姉が陰では悪口三昧

夫には9歳年の離れた姉がいます。私は夫より10歳上なので年下の義姉です。義姉一家は近くのマンションに住んでいて、予定が合えば、近所のショッピングモールへ行って子どもたちを遊ばせたり、義父母が隣町から来る際にはみんなで一緒にご飯を食べたりと、良好な関係を築いていました。
…と、思っていたのはどうやら私だけだったようなのです。

先日、たまたま義姉の話題になったときに、ちょうど近所でばったり会ったばかりだという夫が「お前のこと、お気楽主婦って言ってたでー」と、へらへらと間の抜けた顔で伝えてきました。

それは聞き捨てならん、と詳しく問いただすと、「あの人お金もないのに働きもせず毎日なにやってんの?」「子育てちゃんとやってるの? そんな風には見えないけど」「毎日家にいる割には部屋は汚いし、優雅にヨガとかジム通ってるとか言って全然効果出てないし」などと散々なことを言っていたそう。

やかましいわ、とは思ったものの、体脂肪率40%のまま効果がさっぱり出ていないのは確か。そこは仕方がないとして、直接会ったときにはまったくそんな素振りを見せずに笑顔で接してくれていたのに…と、人間の裏表というものに少なからずショックを受けたのでした。

善意100%の言葉が裏目に。絶縁LINEを送りつけるも…

どうやら、義姉もヨガに通いたいのに幼子2人を抱えてそんな時間はとれないし、パートも行かなきゃならないし、パートで体を痛めて病院通いが大変、という状態だったらしく、そういえば以前腰が痛くてつらいという義姉に、自分はヨガで腰痛が改善されたからとすすめたことを思い出しました。

そのときの、「腰が痛いならヨガをやったらいいよ」という私の善意100%の言葉が、義姉の脳内では「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」に変換されていたようなのです。

私だって、優雅にヨガをやっているわけではなく、40歳でメタボ健診に引っかかって命の危険を感じたから、なにか運動をしなければと始めただけのこと。しかも、みんなオシャレなヨギースタイルのなか、一人で十年前の裾広がりのジャージを履いて、必死に重い体を動かしているのです。

まあよく考えてみたら、自分がオムツを替えたこともある小さくてかわいかった弟が、その自分よりも年上の、離婚歴もあるどこの馬の骨かもわからない太ったおばさんと結婚していることをよしとする小姑がどこの世界にいるだろう…と、私は今まで仲よくしてると信じて疑わなかった自分のマヌケさにようやく気づいたのでした。

それにしても、言われっ放しで腹立ちの収まらなかった私は、そっちがその気ならもういいわと、煽りを含めた長文の絶縁LINEを義姉に叩きつけてやったのです。
すると何日たっても一向に既読になりません。どうやら先にブロックされていたようでした。なんだろうこの敗北感…。

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義姉側の心境は?小姑界のボスに聞いてみた

一人っ子である私には義姉の気持ちがよくわからないため、「末っ子長男姉三人」の長女という、小姑界のボス的な立場である友人に話を聞いてみました。

友人も、弟が連れてきた彼女を最初からなんとなく気に入らなかったようで、ほんの少しの情報から弟の彼女のSNSをすべて特定し、こっそりと動向をチェックしていたところ「小姑一人鬼千匹っていうけど、うちには三千匹もいる~!」という書き込みを発見。

その怒りを長いこと温め、とうとう弟とその彼女の結婚式の日に妹と三人で新婦に駆け寄り、お祝いの言葉とともに『弟をよろしくね。鬼三千匹より』と書いたメッセージカードを渡したそうです。恐ろしいですね。

「きょうだいは他人の始まり」ということわざもあるように、結局は他人です。まったくもって赤の他人です。煩わしい人間関係がひとつ減ったと捉え、強く生きていこうと思います。

とりあえず、冠婚葬祭などでいやでも義姉と顔を合わせざるを得ないときのために、体脂肪率を33%(軽肥満)くらいには減らしておこう、と心に誓ったのでした。