納豆や梅干し、漬物…。常温や冷蔵庫でも保存できる“ご飯のおとも”も、冷凍ワザを使うと、新鮮さが保てたり、違う食感が味わえたりするのをご存知ですか?

冷凍食品の商品開発にも携わっていたという、冷凍生活アドバイザーの西川剛史さんに、意外な活用法や楽しみ方教えてもらいました。

ご飯のおともを冷凍保存でおいしく活用するアイデアとは?

納豆を保存袋に入れた様子
納豆を買ったその日にすぐ冷凍すれば、おいしさが長持ち
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●<納豆>変わらぬおいしさで納豆菌も生きたまま!

納豆は、数個パックでまとめ買いしたら、新鮮なうちに冷凍を。冷凍下では納豆菌が冬眠しますが、解凍すると活動を再開。風味や粘りも冷凍前と変わらず楽しめます。

【冷凍方法】

市販のパックのまま、添付のタレや辛子ごと冷凍可能。納豆のにおいが冷凍室やほかの食品につかないよう、冷凍用保存袋に入れ、口をとじてしっかり密封してから冷凍室へ。

【使用方法】

冷蔵室に移して解凍すれば、そのまま食べられます。炒め物など調理に活用するときには、加熱解凍してもOK。凍ったままみそ汁に入れて、納豆汁として食べるのもおすすめ。

●<梅干し>減塩タイプならシャリッとした食感を楽しめる!

梅干しを保存袋にいれた様子

梅干しは、冷蔵でも日もちしますが、冷凍することで、冷たさと酸味の組み合わせが楽しめます。はちみつ漬けにされた低塩タイプは、シャリシャリとした食感になり、おやつとしても。

【冷凍方法】

市販のパック入りのものはそのまま冷凍可。ビン入りのものは、取り出して保存袋に重ならないようにして入れ、中の空気をしっかり抜き、口をとじて冷凍室へ。

【使用方法】

保存袋やパックから使う分だけを取り出して、凍ったまま食べます。塩分が多く含まれるのでカチカチに凍ることはなく、料理にもそのまま使えます。

●<漬物>発酵が止まり酸っぱくならない

漬物を保存袋にいれた様子

冷蔵だと保存するうちに熟成が進んで酸っぱくなってしまう漬物も、冷凍なら発酵がストップ。キュウリの漬物は食感が悪くなるのでNGですが、大根や白菜なら食感もそのまま!

【冷凍方法】

汁気をきって食べやすく切り分け、冷凍用保存袋に入れます。中の空気を抜き、口をとじて冷凍室へ。袋の中身に余裕があるときは半分に折ると、しっかり密封できます。

【使用方法】

冷蔵室に移して解凍。急ぐときは、袋ごと流水解凍してもOK。完全に解凍せず、半解凍程度の状態で食べても、シャリッとしたひんやり食感でおいしい。

●<つくだ煮>小分け冷凍してお弁当にも

つくだ煮を保存袋にいれた様子

ご飯のおとものつくだ煮。保存食なので冷蔵でも日もちしますが、ラップを使って小分け冷凍しておくと、お弁当に便利。

【冷凍方法】

市販のパック入りのものは、そのまま冷凍。小分けする場合は、ラップを使ってぴっちりと包み、冷凍用保存袋に入れて中の空気を抜き、口をとじて冷凍室へ。

【使用方法】

市販のパック入りのもの、ラップで小分けしたものともに常温で解凍。ラップで小分けしたものを、お弁当と一緒に持っていけば、お昼には食べ頃に。

ご飯のおともを常備したいなら、ぜひ冷凍庫へ。気になるワザがあったら早速試してみてください。