ハーブプランナーのすずきちえこさんが、自宅で簡単にできるハーブづくりを教えてくれました。今回は、生育旺盛で初心者向きの「タイム」の育て方と活用方法を紹介します。
すべての画像を見る(全6枚)タイムの苗を植えつけ。風通しよくするためにこまめに刈り込んで!
食卓をおいしくおしゃれに彩るハーブ。もちろんスーパーなどでも手に入りますが、せっかく香りを楽しむのなら、フレッシュなものを使いたいものです。自宅でハーブを育てて、使うたびごとに新鮮なハーブを収穫してはいかがでしょうか。
●タイムの植えつけ方法
タイムは多年草で3~6月に植えつけるのがベストなので、今はまさに始めどき。「うまく育てば株分けしながらずっと育て続けることができます」。
(1)土は、土壌の質をよくする「くん炭」(奥)、園芸用の土の基本である赤玉(手前)、土壌をふかふかにする腐葉土が1:6:3になるように紙コップなどで量って用意。スコップで均等になるようにかき混ぜます。
(2)鉢は苗よりも2回り大きいものを用意。底の穴を隠すように鉢底ネットをかぶせます。
(3)さらに鉢底が隠れる程度に鉢底石を敷きます。これで鉢の準備は完了。
(4)あとは用意している土をかぶせて高さを調節したら、苗を植えつけて完成です。
「水をたっぷり与えて日陰で2~3日休ませて。その後、風通しのよい日なたに移したら収穫OK。ただし、5~6本は茎が残るようにカットしましょう」
味よし、効能よしのタイムの活用法
収穫したタイムは、ハーブティーにしてみましょう。
また料理に使うのもおすすめ。鶏肉や白身魚にもよく合います。
タイムはピリッと爽快感のある風味で、フレッシュなハーブティーになります。また、鶏肉や白身魚のローストなど淡泊な肉、魚料理の香りづけにもぴったり。
たとえばハーブティーとして飲む場合、根元からカットしたタイムを水で洗い、そのまま温かいお湯を注いだポットに入れて10分ほどおきます。少し色づいてきた頃が飲みどき。
カップに入れ、レモンを添えればさわやかなハーブティーに。「私はのどの調子がいまいちなときに飲んでいます」と、すずきさん。
食用としてもインテリアグリーンとしても楽しめるハーブ。
では、ローズマリーやコリアンダーなど、そのほかたくさんの人気のハーブの育て方と活用方法を紹介しています。ぜひそちらもチェックしてみてください。
※妊娠中の方がハーブづくりを楽しむ場合、かかりつけ医に相談のうえ行い、食利用はお控えください