宝塚歌劇をこよなく愛するヘアメイクアップアーティストの山本浩未です。私、“TAKARAZUKA”を知って人生が変わりました! そんなTAKARAZUKAの素晴らしさを皆さまにお伝えするべく、観劇の感想や、今後の公演への期待を綴ります。すべては私の妄想、個人的な感想&意見でございます。どうぞよろしくお願いいたします。


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vol.31花組公演『邪馬台国の風』

数多くの小国が乱立し、絶えず争いが繰り広げられていた古代日本。なかでも邪馬台国は、肥沃な領土を背景に勢力を拡大していた。幼い頃に、対立する狗奴国の兵に両親を殺された主人公のタケヒコは、あるとき狗奴国の兵に襲われていたマナという娘を助ける。マナはやがて、ヒミコという名を与えられ邪馬台国の女王となり、タケヒコも邪馬台国の兵となりこの国に平和をもたらそうと決意するが…。

それぞれが役のメリハリを効かせていて、新人だけとは思えない満足感!

本公演観ないでの新人公演…。お話の筋はなんとなく知ってはいたけど『邪馬台国の風』のとにかく初見、少々心配していたのですが、これがね、なかなかのできでした!初主演の飛龍つかさクンは押し出しが強く華やかな明るさがあり、初ヒロインの華優希ちゃんの清らかな美しさとのコントラストがよい。そして敵役の聖乃あすかクンのクールな美しさが目を引き、ビジュアル的によし!

そのうえで芝居がとてもよかったのです! それぞれが役のメリハリを効かせていて、新人だけとは思えない満足のいくでき。イケメンぞろいの男役さんたちに、さすが”花娘”というだけある娘役ちゃんたち。個人的に注目してる研3の舞空瞳ちゃんが女兵士を生き生きと演じ、チャーミングで歌のうまい音くり寿ちゃんが大巫女役を抑えた演技でうまく演じてました。そしてヒロインの華優希ちゃんは、メイクや髪型でさらに美しくなれるはず! 10月の『ハイカラさんが通る』の花村紅緒が楽しみです。

【山本浩未】
宝塚をこよなく愛する乙女系ヘアメイクアップアーティスト。「生活者としてのキレイ」をテーマに活躍中。シンプルでわかりやすい美容理論を元にメイクアップ、コラムの執筆など連載を持ち、健康的で美しく暮らすライフスタイルが、世代を超えた女性に支持されている。近著に「おとな美人を作る「メイクの基本」」(宝島社刊)「今治美肌タオル付き山本浩未のスチームON顔(おんがん)」(講談社刊)「きれいは力」(幻冬舎刊)、「美人メイク基本の“き”」(宝島刊)、「同窓会で二番目にキレイになるには …」(小学館刊)など著書多数