いつ起こるかわからない自然災害。だからこそ、身を守るための備えが大切です。「防災グッズや非常食の準備、家族の集合場所を話し合っておくなど、日頃から自然災害に備えることが重要です。ほかにも、身近な物を使った裏ワザを知っておくと、役立つ場面があるはずですよ」

こうアドバイスするのは、警視庁災害対策課の渋谷誠さん。災害対策課では、2013年1月からツイッターで災害時に役立つ、身近な物を使った裏ワザや防災に関する情報を発信しているそう。「ツイッターで発信している裏ワザは、災害対策課に所属する75名が自ら考えたものやネットの情報からヒントを得ています。家庭で実際に実験し、効果があると認められたものを紹介しているので、ぜひ参考にしてください」とコメント。

今回は、「懐中電灯の明かりだけでは不安」というときに頼れる裏ワザを、警視庁災害対策課に教えていただきました。

警視庁災害対策課
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電池を消耗せずに懐中電灯の光を明るくする方法

電池を消耗せず

裏ワザを実行するための材料は、家庭なら必ずと言っていいほどあるものだけ。手順も簡単で、子どもでもできます。

[用意するものと手順]

・懐中電灯 1個
・水の入ったペットボトル 1本
・透明なコップ 1個

コップに懐中電灯を入れる

まずはコップに懐中電灯を入れます。コップは懐中電灯がすっぽり収まるサイズを選びましょう。また、懐中電灯の光が漏れるように、ガラス素材など、透明のコップを選びましょう。

懐中電灯の明かりをつける

懐中電灯の明かりをつけ、コップの上に、キャップを上にして、水の入ったペットボトルを置きます。たったこれだけで完成! では、早速その効果のほどを見てみましょう!

●ペットボトルなしの場合

ペットボトルなしの場合

コップに懐中電灯を入れただけでは、光が天井の一点に集中してしまい、部屋は暗いまま。

●ペットボトルありの場合

ペットボトルありの場合

ペットボトルを乗せると、その効果は一目瞭然! 懐中電灯の光がペットボトルと水に反射することで、明るさがぐんとアップ! 部屋がぼんやりと明るくなりました。

これなら、懐中電灯を持たなくてもいいので、両手を使えて便利! キャンプなど、夜間のレジャーにも活用できそうです。災害時に限らず、まずは実験感覚で試してみてはいかがでしょうか?