写真を撮ることが楽しくなってくると、玉ボケを上手に撮れるようになりたいと思うことがあるものです。玉ボケが撮れるようになると、写真に雰囲気が出て、ちょっとプロっぽくなった気分を味わえます。
すべての画像を見る(全11枚)そもそも玉ボケと呼ばれる、写真に写った丸いキラキラ、とてもキレイで幻想的ですが、これは一体なんでしょう?
「キラキラの正体は光。『点光源』と呼ばれる光です。電飾の光や水面に反射する光もそうですが、日中、葉に反射する光も点光源になります」と、写真教室を主宰する西村りつ子さん。どうしたら、この点光源を丸いキラキラした「玉ボケ」として、写真に収める事ができるのか、西村さんに伺ってみました。光がますます印象的になる季節。ぜひ、マスターしてしまいましょう!
これをマスターすれば、あなたも玉ボケphotoの達人に!
4つのポイントに注意すれば、玉ボケを撮ることができます。一緒にポイントを見ていきましょう。
●ポイント1 点光源を見つける太陽が出ている天気がいい日が見つけやすいです。木々を注意して見てみてください。
こんな風に、太陽の光が木の葉に当たって反射しているところが、キラキラ玉ボケポイントです。見つけられたら次のポイント2へ。
●ポイント2 逆光で撮る
今回の主役は、テディベアです。キラキラした玉ボケポイントを背景に、被写体を逆光になるよう捉えます。太陽が、被写体の後ろ側、または斜め後ろから当たっているイメージです。写真が暗くなるようなら、明るさを調整してみてください。露出をプラスに。そのとき、被写体は日陰に置くと、やさしい雰囲気の写真になります。
●ポイント3 キラキラ玉ボケポイントと被写体とカメラの距離この3つの距離感、大切なポイントになります。
こちらのテディベアの写真で説明してきましょう。
先ほどのテディベアの写真。キラキラ玉ボケポイントは、星マークがついた円の中、木の葉になります。
(1)被写体のテディベアと、キラキラ玉ボケポイントとの距離を離す
(2)カメラは被写体のテディベアになるべく近づいて撮影
そうすると、木の葉の点光源が大きくボケて、玉ボケになるというわけなのです。
カメラを絞り優先モード(AやAvと表記されています)にし、F値を一番小さな数字にします。
F値を小さくして背景を大きくぼかすだけで、キラキラきれいな玉ボケが撮れました。
ちなみに、F値が大きいとこのような感じに。
じつは、明るい色の花も光が反射するので、キラキラ玉ボケポイントになります。この効果を利用すると、かわいい色つきの玉ボケを切り取ることができるのです。
実際の背景はこのような状況。ズームレンズの方は、望遠側(しっかりズームして)撮影するとよいでしょう。
いかがでしたか?
文字にすると、ちょっと難しく感じるかもしれませんが、実践してみると意外と簡単。玉ボケを意図して撮ることができると、雰囲気アップのすてきな写真になって、さらにカメラを構える楽しさが出てくると思います。
だれかに見てもらいたくなるような、キラキラを閉じ込めた写真、撮りに出かけてみてください。