宝塚歌劇をこよなく愛するヘアメイクアップアーティストの山本浩未です。私、“TAKARAZUKA”を知って人生が変わりました! そんなTAKARAZUKAのすばらしさをみなさまにお伝えするべく、観劇の感想や、今後の公演への期待を綴ります。すべては私の妄想、個人的な感想&意見でございます。どうぞよろしくお願いいたします。


fixyama
すべての画像を見る(全1枚)

vol.24雪組ミュージカル『幕末太陽傳(ばくまつたいようでん)』

雪組「ちぎみゆ」コンビのラストステージ『幕末太陽傳』

1957年に上演された、川島雄三監督の代表作である映画「幕末太陽傳」。実在した品川の遊廓・相模屋で起こる、さまざまな人間模様を軽妙なタッチで描いた日本映画史に輝く名作です。生への活力がみなぎり、また憂いを漂わせる人情喜劇に、勢いのある雪組が挑みます。なお今作は、感動的な舞台で多くの観客を魅了してきた雪組トップコンビ、早霧せいな、咲妃みゆの退団公演でもあります。宝塚大劇場で5月29日まで、東京宝塚劇場で6月16日から7月23日まで上演です。

『ちぎみゆ』コンビのラストステージは喜劇で。最後まで明るく、楽しく、おもしろく

スターには“太陽”タイプと“月”タイプがあると思うんです。“太陽”は『陽』で“月”は『陰』。早霧さんはクールな美貌から“月”のようで実は“太陽”、だけど、“太陽”のようで“月”でもあってと実に魅力的なスターさん。硬質な美しさで舞台上でピーンとはりつめたような存在感があるんです。そんな緊張をうま~く溶かすのが咲妃みゆさん。

ちなみに咲妃さんは“月”。満月のフルからその明るさは変化し、光を消すこともできる月なのです。だから『ちぎみゆ』と呼ばれコンビの人気が高いのだと思うのです。そんな『ちぎみゆ』ならではの舞台となってる本作。サヨナラを喜劇でってのもしゃれてます。

【山本浩未】

宝塚をこよなく愛する乙女系ヘアメイクアップアーティスト。「生活者としてのキレイ」をテーマに活躍中。シンプルでわかりやすい美容理論を元にメイクアップ、コラムの執筆など連載を持ち、健康的で美しく暮らすライフスタイルが、世代を超えた女性に支持されている。新刊「

おとな美人を作る「メイクの基本」

」(宝島社刊)「

今治美肌タオル付き山本浩未のスチームON顔(おんがん)

」(講談社刊)「

きれいは力

」(幻冬舎刊)、「

美人メイク基本の“き”

」(宝島刊)、「

同窓会で二番目にキレイになるには …

」(小学館刊)など著書多数