収納グッズを白で統一する「白収納」は、手軽に洗練された印象になることで長らく人気です。ほかにも部屋が広く見えたり、清潔感が出たりするなどと、いいことづくめです。
今回は、そんな白収納を極めた読者のお宅を取材。すっきり感だけでなく、居心地のよいぬくもりも感じられる空間は必見ですよ。
生活感のでるものは、白収納で見た目すっきり
3LDKの一戸建てを1年半かけてセルフリフォームしたというSさんのお宅。壁には珪藻土(けいそうど)、天井にはペンキを塗り、真っ白な空間をつくり上げています。そんな空間を邪魔する日用品や、パッケージの派手な食品は、白い収納にインして目隠し。空間のすっきりをキープしています。
ちなみにSさんは布小物作家で、カーテン以外はすべてお手製だというから驚き。手づくりの布ものを取り入れるのも、インテリアのポイントなのだそう。
「ベースカラーを白にするとすっきりと広く見えますが、それだけではぬくもりに欠けがち。そこで素材に温かみのある布を多用しました」
●パッケージの派手なお菓子類は白バッグにイン。残量もわかりやすい
パッケージの派手なお菓子をしまうのは、ワゴンやストッカーではなく、上の写真のような布バッグ。常温保存の野菜は、レトロな雰囲気がかわいらしいバケツにまとめています。奥にしまい込まないので、使い忘れて死蔵品になることもありません。
「バケツは中身が見えるし、バッグはふくらみ加減で残量がわかります」
●白や透明のケースに入れて見た目をすっきりと
パッケージがうるさいスパイスやふりかけは、ほうろうのキャニスターに入れてごちゃつきを封印。
お米や食洗機の洗剤など、使うそばに出しておきたいものも、白や透明の容器に移し替えてかわいく見せています。
●食器棚はもたず、2か所に分散収納。見えるところは白に
茶碗やカトラリーはキャビネットの引き出し、お皿は壁面のディッシュラックと分けて収納しています。
ラックはご主人のお手製で、お皿の数に合わせて大きさを決めたそう。下段はアンティークのカップを飾るディスプレースペースです。
「お皿を白にそろえると、オープン収納でもすっきり見えますね」
どうしても部屋がごちゃごちゃした印象に…。そんなときには、できるところから白統一を試してみてくださいね。