冬の定番アイテムと化した、レザージャケットやムートンブーツといった革アイテム。どんなスタイルにも合わせやすく、よく着まわした人も多いのではないでしょうか。
そんな革製品はとてもデリケートな素材なので、お手入れが必須。汚れたまま放置するとカビが生えたり、変色してしまう恐れも。また、自己流でケアしている人も要注意です。革製品は水に弱いので、シミがついたり、風合いが悪くなってしまいます。
そこで今回は、「洗濯王子」の愛称で知られる洗濯アドバイザー・中村祐一さんに、正しい革製品のお手入れ方法を教えていただきました。
レザーのジャケットは、汚れをふいて革用クリームでケアを
汗や皮脂汚れなどがついてしまいがちなレザージャケット。汚れがひどくならないうちに落としておくと、皮の色が黒ずみにくくなります。
1.汚れが気になる部分を水ぶき
すべての画像を見る(全6枚)衿元や袖口、前たての部分など、汚れが気になる部分をかたく絞ったタオルで水ぶきする。
皮脂汚れのつきやすい襟元は念入りに。
2.革用クリームを全体に塗る
水ぶきした部分を中心に、全体に無色の革用クリームを塗る。小さめにカットしたスポンジを使うと、縫い目の回りなど細かい部分も塗りやすい。
ムートンブーツの毛並みを整えてきれいに。防水ケアも大切
雨やホコリがつきがちなムートンブーツ。できるだけ長く愛用するためには、おうちで正しいお手入れをすることが大切です。
1.全体にブラシをかける
豚毛のものなど、靴用のブラシで全体のホコリなどをかき出し、毛並みを整える。
2.水ぶきする
かたく絞ったタオルかウエスなどで、汚れを水ぶき。雨ジミなども、周囲となじませるようにしてふくときれいになる。
3.撥水スプレーをかける
しっかり乾燥させてから、全体に撥水スプレーをかけて汚れをつきにくくする。撥水スプレーは吸い込むと有害なので、必ず屋外で使用して。
「革をはじめ冬物はデリケートな素材が多いので、コツを知れば仕上がりに差がつきます」と中村さん。大人のファッションほど、清潔感が大切になってくるもの。大切なアウターや靴は、上手にケアしてからしまうことで、長くすてきに着こなしましょう。