体の不調やコリを改善するのに有効なツボ押し。「じつは、食欲をコントロールするのにも役立ち、さまざまなピンチから救ってくれます」とアドバイスしてくれるのは、ツボにまつわる著作も多数あるツボ押しのプロ・加藤雅俊さん。この時期食事を少しセーブしたいと考える人も、外出時に手軽にできるので、いざ困ったときに大いに頼れます。詳しいやり方を、加藤さんに伺いました。
すべての画像を見る(全7枚)食欲をコントロールするツボ!まずは基本の押し方を知る!
まずはツボ押しの基本を知りましょう。ツボの目印になるポイントから、骨の内側に指をもぐらせるようにして押します。ツーンと独特の感覚が走ったら、そこがツボの位置です。
ツボを押すときは、気持ちいいと感じる軽めのタッチか、イタ気持ちいいと感じるやや強めのタッチで。基本セットは5回を目安に。
体をリラックスさせ、息を吐きながらゆっくりと約5秒間押します。弱めのタッチの場合は、1、2で徐々に力を入れ、3をピークに、4、5で徐々に力を抜きます。強めのタッチのときはイタ気持ちいいポイントで5秒間キープ。息を吸いながらゆっくり元に戻します。
静かな場所でグーグーなるおなかを止めたい!
おなかが鳴るのは、空腹を感じることで胃腸が刺激され、活動するからです。ツボ押しで自律神経を安定させ、食欲を抑えるとよいでしょう。
●押すべきツボ → 百会(ひゃくえ)
頭頂部の中央にある、自律神経に直結したツボです。自律神経を安定させて食欲をコントロールします。不安感やめまい、立ちくらみ、頭痛などにも使えるツボ
左右の耳の上端を結んだ真ん中にあります。耳の上端を親指で押さえ、頭頂部に中指を伸ばしたとき、両手の中指がぶつかる位置
中指を立ててツボに当て、頭の中心に向かってゆっくり押します。タッチは、軽めの気持ちい程度。体の中心に抜けるようなイメージで
ダイエット中なのにどうしても食欲が抑えられない
ダイエット中、もっとも難しいのが食欲のコントロールです。食欲を健全な状態にしてくれるツボを押せば、食べすぎを防止できます。
●押すべきツボ → 地倉(ちそう)
唇の両脇にあるツボを押して口角を上げると、脳内のセロトニンという物質が活性化。気持ちが落ち着き、食欲をコントロールできるように
口角の少し外側にあるくぼみです。唇を閉じ、口角を引き上げると探しやすくなります
唇を閉じ、両手の人さし指をくぼみに引っかけるようにして、左右同時に押しましょう。強めのイタ気持ちいタッチで
今日は食べすぎた。脂肪燃焼させたい!
ダイエットしたいのについつい食べすぎてしまった…なんてときには、胃の働きをよくし、代謝を上げるツボを押して緊急ケアしましょう。
●押すべきツボ → 中かん(ちゅうかん)
自律神経を整えながら、胃の調子を整えて活性化し、エネルギー代謝がアップするツボ。運動する前に押すと、ダイエット効果がさらにアップします
おへその中央の上に小指を当て、上に指幅4本分上がったところ
中指の腹をツボに当て、体の中心に向かって、軽めの気持ちいいタッチで優しく押します
※ここで紹介しているツボは、病気を治療するためのものではありません。病院での診療をおすすめします。また、妊娠中や妊娠の可能性がある場合、持病がある場合、痛みがある場合などは、事前に医師との相談のうえ、ツボ押しを行ってください