家のメイン口座、満足していますか?大手の銀行のことは知っていても、ネット銀行のことはあんまり…という人も多いのではないでしょうか。最近は個性のあるサービスを提供するネット銀行もいろいろあります。ファイナンシャルプランナーの白子里美さんによると、ネット銀行の口座も活用すれば、節約になることもあるのだとか。ネット銀行のメリットや大手銀行との口座の使い分けについてうかがってみました。

ネット銀行で口座をつくるメリット2つ!金利と手数料が有利
すべての画像を見る(全3枚)

ネット銀行で口座をつくるメリット2つ!金利と手数料が有利

1.定期預金の金利が高い

 ネット銀行は、メガバンクなど大手銀行の定期預金に預けた場合と比べ、金利が高いのがメリットです。メガバンクの1年物の定期預金の金利は0.01%。一方、ネット銀行の定期預金に預けた場合は10倍以上の金利がつくところもあります

たとえば1年物の定期預金の金利は

・ソニー銀行…0.18%
・オリックス銀行…0.2%
・住信SBIネット銀行…0.2%

(※すべて2017年1月23日現在。キャンペーンや期間限定のものも含む)

2.コンビニなどの提携ATM利用手数料が無料のことも

 大手銀行でお金を引き出す場合、時間外の利用は、ATM利用手数料が高く設定されています。一方、ネット銀行は店舗をもたないため、提携ATMとしてコンビニATMが指定されていることが多いのが特徴。提携先のコンビニATM手数料が無料、または毎月一定回数まで無料というところも。また、「24時間365日無料」でコンビニATMが利用できる銀行も多く、平日銀行に行く時間が取れない人やよくコンビニでお金をおろすという人には便利です

ネット銀行利用の注意点。通帳は原則なし!パスワードはお忘れなく!

ネット銀行利用の注意点。通帳は原則なし!パスワードはお忘れなく!

1.原則、通帳が発行されない

 ネット銀行は原則、通帳は発行されず、取り引きの記録はネット上で行われます。普段、銀行の通帳で残高を管理している人にとっては、通帳がないというのは、不安かもしれません。必要であれば、取引明細書や残高証明書を郵送してもらうといいでしょう。定期的にプリントアウトしておくと安心です

2.ログインID・パスワードを忘れると困る

 ネット銀行のデメリットといえるのが、ログインIDやパスワードをしっかり管理する必要があるということ。これらを忘れてしまうと、すぐにネット銀行が利用できないだけでなく、再発行に時間がかかってしまうこともあるので、きちんと手元に控えておくようにしましょう

ネット銀行は大手銀行口座との併用がおすすめ

ネット銀行は大手銀行口座との併用がおすすめ

 大手銀行とネット銀行は、併用するのがよいでしょう。給与の振込や水道光熱費の引き落としには大手銀行を利用。高金利や手数料優遇をねらって定期預金をしたり、ATM手数料を軽減するために日々のちょっとした生活費を引き出したりするには、ネット銀行を使うのがおすすめです。

 大手銀行口座とネット銀行口座、それぞれの“いいとこ取り”をして、ぜひうまく活用してみてはいかかがでしょうか。