年末年始が近づいてきました。家にお客様を招く機会も増えますが、来客前の大掃除が憂うつという人も多いのではないでしょうか。準備をがんばりすぎて、当日パーティが始まる前からヘトヘトになっては本末転倒。でも汚い家を見せたくないのも事実。悩ましい問題ですが、「ピカピカすぎる家では、逆にお客さまも気づまり。少しのホコリはご愛嬌ですよ」と教えてくれたのは、自宅開放型「おしゃれな暮らし方サロン」を主宰する、元祖サロネーゼのマダム市川さん。毎月の講座は即日定員が埋まってしまうほどの、人気ハウスキーピングサロンです。そんなマダムの持論は、意外にも「8割きれいなら、それでいいじゃない!」というもの。抑えるべきポイントを抑えれば、あとは適度に手を抜いてもOKなのだそう。そんなマダムの掃除術を教わりました。

来客前の大掃除が憂うつ…そんなお悩みをマダム市川が解決!

マダムが掃除で大事にしているのは、(1)光るものは光らせる、(2)透明なものは透明に、(3)目線の先をきれいにすること、という3つのポイント。「なにかと目立つ、この3ポイントを押さえれば、掃除が行き届いた家という印象をお客様に持っていただけますよ」。逆に、一生懸命掃除したのに、3つのポイントがクリアできていないと、「イマイチきれいじゃない」という印象を持たれがちに。

●洗面所の鏡と蛇口は日ごろからサッとふいておく

洗面所の鏡と蛇口
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日ごろから、洗面所に掃除用の小さなタオルを用意しているというマダム。洗面所を使うついでに、濡れたところやホコリをサッとふく習慣にしておくと、来客時にあわてずにすみます。そして来客前は、湿らせたメラミンスポンジで鏡の汚れをしっかり落とし、乾いたタオルでひとふき。蛇口も古い歯ブラシで軽くこすります。

メラミンスポンジと歯ブラシ

メラミンスポンジと歯ブラシはカゴに入れて洗面台の下の収納に。気になる汚れがあったら、すぐに使えるようにスタンバイ。道具を使いやすいように配置しておくと、すき間掃除をラクに習慣化できます。また、汚れはためればためるほど落ちにくくなるので、お掃除が合理的に。

●リビングのドアノブやガラスは乾いたタオルで

リビングのドアノブやガラス2

人の出入りが多く、指紋で汚れているドアノブは、乾いたタオルでふくだけでピカッとした印象に。触れるものに対して人が抱く印象は意外に強いもの。ここは外せないポイントです。

リビングのドアノブやガラス

同じく汚れが目立ちやすいガラスは、濡れふきんで汚れをふき取り、乾いたタオルで仕上げます。忘れがちですが、裏面も意外に汚れています。同じようにふきましょう。おもてなしの際にお茶やお菓子などがサーブされるガラステーブルは要注意です!

●玄関のすみは意外な盲点

玄関のすみ

なんと言っても玄関は、お客様を最初に迎える大切な場所。ここでその日一日の印象が決まることも。ましてや、靴の脱ぎ履きの際に、たたきは思った以上に目に入ります。掃除機のヘッド部分を外し、汚れがたまりがちなすみを念入りに掃除をしましょう。お客さまの目線の先にある靴箱のホコリもはたいておくと、汚れが目につきづらくなります。