子どもたちが毎年、楽しみにしているお正月のお年玉。子どもたちにとっては待ち遠しいイベントですが、同時に大人が悩むのが、親戚の子どもたちへ渡すお年玉。渡すべきか?渡すならいくらにするか?もらいすぎても少なすぎてもいけませんので、とても気をつかいます。そんなお年玉の扱いですが、わが家では、あることを始めてとてもラクになりました。

お年玉の金額はどう決める?
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親戚同士でお年玉は金額を決めてしまえばスマート

 うちの場合、お正月に親戚みんなで集まるので、お互いに渡す金額をあらかじめ決めています。もちろん、みんなで集まらない場合でも、メールなどで打ち合わせをすませることもできるでしょう。ちなみに金額は、小学校入学前は500円、小学生は1000円、中学生は3000円…といったところです。

 子どもたちの年齢でその年ごとの出費は変わってきますが、長い目で見れば大差はありません。子どもの人数が多いうちは得なような気がしますが、あくまで子どもへのお年玉。そこは割りきって考えます。では、もらったお年玉はどうするかというと…?

●子ども名義の口座へ貯金して、将来の資金に!

 うちでは、お年玉の大部分を子どもたち名義の積立口座に貯金しようと決めています!こうなったのは、自分自身の経験から。大学に進学した頃、友人の中には、親と協力して18年貯めてきたお年玉を、通学に必要な車代にしたり、夢だった海外留学の資金にしている人がいました。

 私が子どものころは、好きなものにお金を使って、その場では満足でしたが、結局大人になってなにも残りませんでした。そのとき、私は「あぁ、私のお年玉はどこへ消えてしまったんだろう…」とがっかりしたもの。なので、自分の子どもには、そうはさせたくないんです。でも、全額貯金では、子どもが気の毒。お金を自分で使う経験をしなくては、上手な使い方、貯め方は学べません。

年齢に合った金額を渡して、使い方を勉強させる

年齢に合った金額を渡して、使い方を勉強させる
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 お金の価値を勉強するためにも、実際に自分でお金を使うことも大切です。わたしの子どもたちはまだ3歳と0歳なので、自由に使えるお年玉は必要ありませんが、将来は年齢に合わせた金額を渡そうと考えています。こうすれば、普段のおこづかいの延長として考えられますし、渡す金額をコントロールすることで使いすぎを防ぐこともできます。自由に使ってもよし、貯めてもよし、子どもが自分でお金の使い方を考えるきっかけにもなります。

 大切なお年玉は、貯金して将来のために役立てる分と、年齢に合った金額を渡して、子どもがお金の使い方を覚える分。2つの活用方法でムダ使いがなくなります。自分の子どもたちには「お年玉でなんでも買える!」ではなく、「ときにはガマンも必要」「欲しいものはすぐには手に入らない」ということを肌で感じながら、お金の価値を勉強してほしいと考えています。