アメリカ・シアトルに住んで十数年。子育てに奮闘するライターのNorikoさんに、現地で話題のフードやライフスタイルを紹介してもらいます。今回は、火を使わずに簡単につくれる冷凍ジャムを紹介してくれます!
旬のおいしさそのまま「冷凍ジャム」
シアトルは日本と比べてフルーツが安く手に入り、箱買いも当たり前というありがたい環境。多くのフルーツが旬を迎える夏は、おかげさまで毎食のようにおいしいフルーツをいただいています。
「今だけじゃなくて、このフレッシュなフルーツを1年じゅう楽しめたらいいのに!」と思っていた私に、義母が教えてくれたのが冷凍ジャムをつくって保存する方法。聞けばアメリカ人の夫は小さい頃から、この冷凍ジャムがお気に入りだとか。つくり方も簡単です。
すべての画像を見る(全3枚)必要なのは3つだけ! お手軽ジャムの材料とは?
シアトルがあるワシントン州ではイチゴ、ブルーベリー、ラズベリーなどの豊富なベリー類やモモが特産。サクランボ、リンゴは全米一の生産量を誇ります。どのフルーツもジャムにするのにぴったり!生のままつぶせるやわらかいフルーツのほうが手軽ですが、リンゴのようにかたいフルーツでもすりおろして使えます。
フルーツのほかには、通常のジャムと同じく砂糖を使います。さらに重要なのが、ペクチン。ゼリー状のプルプル感を出すための添加物で、粉末状のペクチン(ペクチンパウダー)が市販されています。日本でもデパートや大きなスーパーで手に入りますよ。冷凍ジャムづくりには、このペクチンが欠かせません!
混ぜるだけでOK!冷凍ジャムは超簡単
それでは、イチゴを例に冷凍ジャムのレシピを紹介しましょう。
【材料】
・イチゴ(水洗いし、ヘタをとる) 約1kg
・砂糖 2カップ
・ペクチンパウダー 大さじ5
【つくり方】
(1)イチゴをボウルに入れて、すりこ木などでピューレ状になるまでつぶす。フードプロセッサーを使う場合は、つぶつぶ感が残る程度に。
(2)砂糖とペクチンパウダーを(1)に入れ、溶けてなじむまでよく混ぜる。
(3)保存容器に小分けしてフタをする。膨張するので、いっぱいまで入れずに2、3センチ少なめの量にしておく。
(4)冷凍庫に入れ、一晩置いたら完成。1年くらい保存OK!
イチゴはスライスするとよりつぶしやすくなります。異なる量やフルーツでも、お使いのペクチンパウダーの指示に従えば間違いないでしょう。
火を使わないでつくるため、通常のジャムより色鮮やかで、フルーティーなみずみずしさを感じられます。冷凍庫から出したては半解凍のシャーベットのようなシャリシャリ感が残った状態。スプーンですくうとぷるぷるのジャムに!果肉感が残りつつ、ゆる~くとろみのついた冷凍ジャムは煮てつくったものと遜色ない仕上がりですよ。
ぜひ、試してみてくださいね!
【取材・文/Noriko】
アメリカ・シアトル在住。現地の日系タウン誌編集長職を経てフリーランス・エディター/ライターとなり、日米のメディアに旅行情報からライフスタイル、子育て事情まで多数の記事を寄稿する