短時間に体の不調を改善してくれると話題の「人体力学」。人体のメカニズムに基づく整体で腰痛、頭痛、肩こり、生理痛など、悩み別にピンポイントに効くという驚異のメソッドです。今回は肩こりに焦点を当てて、10秒刺激体操のやり方をご紹介!

肩こりに効く!弱った背骨に活力を与える!

弱った背骨に活力を与える
肩こりのメカニズム
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 肩こりは、日常のさまざまな動作で手指が疲れることが原因で起こります。手首から先の筋肉の疲れをひじから下の筋肉がフォロー、さらに二の腕の筋肉、肩の筋肉と順々にフォローしていくうちに、肩から腕全体が硬直化、しつこい肩こりとして表れます。肩周辺のさまざまな筋肉は背骨と連動しているので、肩こりが慢性化すると骨の弾力がなくなってしまうことに。

 そのため、10秒刺激では、肩周辺の筋肉を刺激し、背骨の弱った部分に力を与えることで、肩こりを解消します。体操は、肩甲骨の動きと背骨に力が集まることを意識して行うこと。肩こりのほかに、関節リウマチや痛風、糖尿病などをやわらげる効果もあります

1.足を肩幅に開いて、ひざを伸ばしたまま、お尻をやや後ろに突き出す

お尻をやや後ろに突き出す
腰にしっかりアーチをつくる

(※お尻を突き出して腰に力の集まりを感じないときは

腰痛に効く!体操

で腰をゆるめる)

2.腕を伸ばしたまま、手のひらをひじから回して正面に向ける

3.脚と腰を固定したまま背骨を下から反っていくように腕をゆっくり上げて腕がきついところでキープ

腕をゆっくり上げて腕がきついところでキープ

・小指から先に上げていく

・指先を伸ばして上げることで、背骨に力が集まっていることを意識

4.3の姿勢をキープしたまま、手を左右交互に指先方向に伸ばす【10秒刺激ポイント!】

手を左右交互に指先方向に伸ばす
指先から引っぱられるようなイメージで【10秒刺激ポイント!】

●体操ができている目安
終了後、大きな呼吸をしてみて、背骨の下部に安定感が感じられればOK

(※体操をする際の注意:過度の疲れや病気、ケガ、皮膚の傷や湿疹などがある場合、痛みのある場合は無理をしないよう、また発熱時、妊娠中などもお控えください。症状に改善がない場合は専門医への相談をおすすめします)

【井本邦昭さん】

医学博士。人体力学・井本整体主宰。5歳から整体の手ほどきを受け、スイス・ドイツで西洋医学も修める日本における整体の権威。おもな著書に『

弱った体がよみがえる 人体力学

』(高橋書店刊)ほか多数