「服はあるのに、今日着る服がない」と思ったことはありませんか? クローゼットには長年買い集めた服がいっぱいあるのに、どれもしっくりこなくて着る服がない。暑いと、汗などが気になって着られない服ばかり。
そんな「着る服がない」悩みを解消したのは、ライフオーガナイザーの下川美歩さん。
下川さんの服の選び方を紹介してもらいました。
50代からの服選びは機能性素材でラクになる
いくらおしゃれな服や似合う服を着ていても、汗ジミなどちょっとしたことで残念な印象になることってありますよね。
私も50代に近づいて、体形の変化だけでなく、自分の汗やニオイが心配になってきました。
片づけサービスの仕事は、汗だくになります。お客様との距離も近いので、大切なのは清潔感だと感じています。
そこで、注目したのが、気になることを対策できる機能性素材。さまざまな機能のアイテムを選んでそろえれば、クローゼットの中のどの服を手にとっても安心です。
●トップスは汗ジミ防止素材でそろえる
脇汗や背中の汗が気になるトップスでは、汗ジミ防止素材を選んでいます。私が着ているのは、無印良品の汗ジミしにくいフライス編みクルーネック半袖Tシャツ。
表面に汗が染み出ない加工をした素材で、綿100%や綿混の着心地はそのまま。汗取りパッドだと位置が合わないことがありますが、布地全体の加工なら心配なし。1枚着るだけで、簡単に汗ジミ対策ができます。
試しに、裏側から水をかけてみます。
裏面には大きなシミができました。
ところが、表面にしてみると、シミはほとんど見えません。
これでグレーやニュアンスカラーなど汗ジミが気になる色でも安心して着ることができます。
カジュアルなTシャツ以外にきれいめデザインのトップスも出ています。私はデザインが豊富なナノ・ユニバースのAnti Soakedシリーズでトップスをそろえています。
●ボトムスは速乾素材でそろえる
夏場は暑さ以外に、急な雨も困りもの。局地的なゲリラ豪雨でボトムスがびしょ濡れなんてこともありますよね。速乾素材なら雨で濡れてもしばらくすれば乾くので、とても助かっています。
愛用しているのはクールマックスという速乾素材。スポーツウェアなどのイメージがありますが、センタープレスパンツなどきれいめデザインのボトムスもあります。
形態安定性がよく、シワになりにくいのも助かります。雨に濡れても洗濯しても、乾けば元通り。シワがないだけでなく、センタープレスもきれいに戻ります。
濃い色は泥はねなどの汚れがついてもわかりませんし、薄い色でも自宅で洗濯できるので天候を気にせず着ることができます。
●ジャケットも洗える素材でそろえる
汗ジミ防止、吸水速乾でも汗は吸います、そうなると気になるのがニオイ。汗くさいだけでなく、大人特有のニオイも? と思うと、さらに心配に。
衣類に着いたニオイをさっぱり洗い流せるウォッシャブル素材だと安心ですよね。
クリーニングに出すのが当たり前と思っていたジャケットですが、自宅で洗える素材が増えています。
夏らしいリネン風も。
汗をかいたらすぐにケアしたいけれど、頻繁にクリーニングに出すのは難しい。そうなると、なかなか気軽に着られません。それに、クリーニングに出すと戻ってくるまで着ることができませんよね。
ウォッシャブル素材なら自宅で洗濯可能。気軽に着ることができて、乾けばすぐに着ることができます。
ご紹介した機能のほかにも、ストレッチやUVカットなどさまざまな機能があります。気をつけてみてみると、多くのブランドで機能性アイテムが見つかります。好き、すてき、似合うなどにプラスして、機能性も選ぶポイントに加えてそろえれば、クローゼットの中はヘビロテ服ばかり。
これで「服はあるのに、今日着る服がない」悩みは解消です。
秋色でそろえると、暑さが残る秋口まで使えてとても便利です。