突然ですが、家の冷蔵庫に今、なにが入っているかすぐに思い浮かびますか?
エッセ編集部が年100万円以上貯めている読者に聞いたところ、92%の人が「はい」と回答。どうやら貯め上手な人に共通しているのは、冷蔵庫の使い方にあるようです。その秘密を早速調査! お金のプロにも取材してみました。

冷蔵庫の在庫管理ができると食費が節約できる。その理由とは?

貯めている人が、冷蔵庫の中がすぐに思い浮かぶというのはなぜなのでしょうか?
「冷蔵庫の在庫がわかっていれば、スーパーで買い物をしながら家にあるものを使って献立を考えられるので、余計なものを買わずにすみます」と話すのは、ファイナンシャルプランナー・畠中雅子さん。
「ただし、やりすぎは健康に響くので要注意。食費は家計費の13〜15%程度が適正なので、収まっていない人は見直しましょう」

また、節約アドバイザー・和田由貴さんは「そもそも在庫がわからなくなるのは買いすぎが原因」と断言。
「入っているものが多すぎるからわからなくなるんです。献立を決めてから食材を買うのではなく、今ある在庫を消費する献立を先に考えて。使いかけの野菜はトレーにまとめて目につく所に置くなど、収納にも工夫を」

実際に、年100万円を貯めている読者の、1週間の冷蔵庫の使い方を見てみましょう。

冷蔵庫内の“見える化”で食費ダウンに成功!

冷蔵庫から飲み物を取り出すイラスト
中身がひとめで見渡せる冷蔵庫で在庫管理もしやすく
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以前は、外食費込みで食費が月7万円もかかっていたゆきこさん。冷蔵庫は常にパンパンでどこになにが入っているか不明でした。
「そこでちょこちょこ買い物に行くのをやめ、週1まとめ買いにシフト。冷蔵庫の中を整理して庫内全体をパッと見で把握できるようにしたら、食材をムダなく使いきれるようになりました」

在庫を使いきってから買い物に行くスタイルで、ステイホームで食費が増えても、5人家族で1か月4万円台前半に抑えています。

<ゆきこさん(32歳)のプロフィール>

夫(32歳)、長女(5歳)、長男(3歳)、二男(7か月)の5人家族。現在、育休中で10月に仕事復帰予定。育休に入って収入が減ったにもかかわらず、昨年は年収の39%を貯蓄。

年間貯蓄 220万円
貯金 12万円
食費 4万3千円

●ゆきこさんの1週間の冷蔵庫サイクル

<日曜日>

パンパンになった冷蔵庫
まとめ買いする日曜日の冷蔵庫はパンパン

1週間分まとめ買い。「以前は1日おきに買い物に行ってましたが、まとめ買いの方が在庫管理がしやすくて◎。簡単なつくりおきも」

<月曜日>

メインおかずは肉と魚を交互に。「冷蔵保存した魚は新鮮なうちに食べたいので、月曜日に消費。つくりおきを副菜にしています」

<火曜日>

火曜は肉の日。「冷蔵保存した豚ロース肉でショウガ焼きをつくります。生鮮食品から消費するようにして消費期限ぎれを防止」

<水曜日>

「酒、しょうゆ、みりんで下味をつけて冷蔵しておいた魚を焼きます」。牛乳やパンは翌日買いたすのでこの日に使いきり

<木曜日>

食材
週中に食材を買いたし

牛乳、パン、生野菜を買いたし。「メインは下味冷凍した鶏モモ肉を使ったから揚げにすると、調理の手間と時間を省けます」

<金曜日>

冷凍しておいた干物を焼いてメインに。「木曜日に買いたしたレタスでサラダをつくります。冷凍食材もこの日にはほぼ使いきり」

<土曜日>

隙間ある冷蔵庫
1週間で食材を使いきり、ほぼカラに

「冷凍保存した合いびき肉でドライカレーをつくり冷凍庫を掃除。残り物野菜は具だくさんスープに」。これで冷凍庫はからっぽ!

冷蔵庫の中身を把握している→食材を使いきる献立を立てる→冷蔵庫がカラになったら買い物にいく。このサイクルがつくれれば、食費の節約がかないます。ついつい詰め込みすぎて、中身がわからない…ことにならないように、冷蔵庫の使い方と買い物習慣の見直しを!