過去にやってきたことが、その後の自分をつくりあげるもの。 だからこそ、人生の先輩から「あのときやってよかったこと」は参考になります。 今回は、トップブロガーの中道あんさん(58歳)に、40代にやっておいてよかったことについて、つづってもらいました。

中道あんさん
50代のトップブロガー中道あんさん
すべての画像を見る(全3枚)

50代になって感じる、「40代にやっておいてよかったこと」

以前どこかで実年齢の8掛けくらいが本当の年齢だというのを聞いたことがあります。それくらい現代人は若い! 50歳といっても8掛け年齢ならば40歳とまだまだ若いです。ですが、キャリアに疲弊していたり、子どもが巣立って寂しかったり、冷めた夫婦関係に悩んだり、漠然とした将来の不安を抱えていたりするのも50代ならではです。私も「このまま歳をとっていいのだろうか?」と人生を見つめなおし働き方をかえました。それができたのも、40代でやっていたことで自然と基礎力が養われていたからです。

そこで、50代の私が当時を振り返り、「40代にやっておいてよかったことベスト5」をご紹介します。

・読書習慣を身に着ける

・自分の蓄えを増やす

・1日10分でも自分と向き合う時間をつくる

・丁寧にスキンケアをする

・憧れの女性の真似をどんどんしていく

●読書習慣を身につける

40歳の時、息子に贈った長編小説に自分がハマり、読書の虜になりました。お恥ずかしい話ですが、それまで本を読んだことがほとんどなかったのです。それが、40歳で暇さえあればさまざまな本を読むようになり、それからどんどん知識が増えたり、想像力が豊かになり、成長を感じました。

読書する女性

読書の一番良かったのはメタ認知能力が高まったことです。

メタ認知とは、物事を客観的・俯瞰してみる能力のことです。小説など物語の登場人に感情移入しつつも、もう一人の自分が客観的にその人物を見ることで、臨場感を楽しんでいました。そのことが日常生活にも応用されるようになったのです。

生きていれば、様々な問題にぶち当たります。その時に自分自身を客観的にみることができ、自分のことをコントロールできるようになりました。すると、問題解決が早く、悩みの渦に巻き込まれなくなります。

私がその後、50代で起業するときも「なんとなく」ではなく、明確に将来のビジョンを描くことができたのも、客観的に見る力が備わったおかげだと思います。

また読書はブログなどの文章を書くうえでも大いに役立ちました。おかげで、今このようにコラムを書かせていただいたり、講座を開催できるようになりました。

●自分の蓄えを増やす

かつては専業主婦だった私はなにか大きな買い物にお金をつかうときは夫に相談をしていました。反対されることもあり、とても後悔しました。45歳までそういった感じでした。そこで、「精神的にも経済的にも自立する! 自分のやりたいことは全部自分で決めて動く!」と決心したものです。

遅い気づきではありましたが、それから貯蓄に目覚めました。自由に使えるお金をできるだけ多くつくることで、いざという時に迷いなく使えますし、チャンスを逃がすこともありません。40代で気づいただけでも遅くはなかったのです。