テレワークが一般的になってきた今、リビングで仕事をする人が増えています。しかし、リビングにはテレビなどの誘惑も多く人の出入りも多いので、なかなか集中できません。これはリビング学習にも言えることです。今回はそんな問題を解消する、家族の気配を感じながら、仕事や勉強に集中できるスタディースペースを紹介します。なんと場所は、リビングの脇の階段途中!司令塔のようなスタディースペースは、快適そのもの。新築やリフォーム時のプランにぜひ取り入れてはいかがでしょう。
すべての画像を見る(全12枚)司令塔のようにリビングを見渡せるスタディースペース
新築やリフォームで間取りを考えるとき、「リビング学習を取り入れたい」、「部屋はなくてもいいので、趣味や仕事のスペースが欲しい」などと考える人は多いと思います。
じつは筆者も、そのひとり。新築時に、設計士に相談して間取りに組み込んでもらいました。実現したスタディースペースは、現在、仕事兼趣味スペースとしても活用中です。
具体的に、どんな場所か紹介します。
筆者宅のリビングには、2階へと続く吹き抜けの階段があります。その階段を3段ほど上った場所に、スタディースペースを設けています。
スペースの広さは約205×154cmほど。階段途中の中2階に位置しています。
カウンターテーブルが備えつけてあり、隅には配線コードを通す穴があいています。カウンターテーブルの大きさは、約190×60cm。
カウンターテーブルは引き出し式のボードもついていますが、当初はそのほかの収納などはありませんでした。
真上は吹き抜けなので天井が高く、天窓から明るい光が差し込みます。
カウンターの上にはスポットライトを設置。テーブル全体を照らしてくれるので、曇りの日や夜間も問題なく使用できます。
スタディースペースにいても、家族の気配を感じられる2つのアイデア
一見、いたってシンプルなスペースですが、じつは趣向を凝らしたアイデアが!それが「司令塔みたい」と言われる理由にもなっています。
リビングが見渡せる!
スタディースペースは少し高い位置にあるため、リビングを見渡すことができるのです。その様子から、筆者宅に遊びに来たお客さんは、みんな口をそろえて「司令塔がある!」と驚いています。
リビングが見渡せることで、子どもの様子を確認しながらパソコンワークなどが可能です。子どももなにかあったらすぐに上ってこられるので、お互い安心してそれぞれの時間を過ごせます。
キッチンが見えるのぞき窓がある!
スタディースペースの壁を隔てて隣には、キッチンがあります。スタディースペースとキッチンの間の壁には、のぞき窓が開いているのです!
こののぞき窓があるおかげで、キッチンからスタディースペースの様子が、スタディースペースからキッチンの様子がうかがえます。
キッチンから、子どもが学習している様子が一目瞭然!食事の準備をしながら、子どもの学習を見守れます。
スタディースペースからもキッチンがよく見えます。窓といってもガラスは張っていません。子どもに「宿題をちょっと見てー!」と声をかけられても、スタディースペースまで行かずに、この窓でやり取りが可能です。
仕事や趣味のスペースにも!適度な閉塞感がメリットに
筆者宅では、子どもがまだ未就学児なので、現在はおもにパソコンワークや、裁縫をする大人のスペースとして活用しています。
収納がないので、カウンター下に引き出し収納を設置。ニトリのキャスターつきデスクワゴンを使用。カウンター上には、カインズホームの組み立て式スチールラックを置き、プリンターを乗せています。
ラック下には、カインズホームの引き出し収納、木目調キャビネットを使い、インクカートリッジやパソコンのケーブルなどを収納。
さらに、床にはミニテーブルも置き、ミシン台に。布が入った収納ボックスやアイロンなども、カウンター下につめ込んでいます。
使いやすい仕様にカスタマイズして、作業効率もアップしました!
スタディースペースはリビングから独立しているので、ほどよく閉じられていて集中しやすいのが大きなメリット。たとえリビングのテレビがついていても、スタディースペースからは見えにくく、「気がついたら見入ってしまっていた」ということもなくなりました。
子どもが小学校に入学したら収納などを見直し、子どものスタディースペースに変更する予定です。
ここならテレビはもちろん、オモチャも目に入りにくいので、リビングで学習するより集中できそうです。
リビングの近くにちょっとしたスペースがあることで、学習や仕事に集中できてはかどります。リビングが散らからないこともメリット!筆者宅のスタディスペースが、家づくりやリフォームの参考になれば幸いです。