コンビニでもらった割り箸、コスメの試供品など、いつから家にあるか不明だけれど「まだ使える」「いつか使うかも」と、長い間もち続けているものはありませんか?
キッチン用品などは、劣化すると本来の機能を発揮できなくなったり、虫がわいたりなんて恐ろしい事態に陥ることも。整理収納アドバイザーの中山真由美さんに、ものの正しい捨てどきを教えていただいました。
キッチンアイテムは劣化に注意!捨てどきを見逃さないで
食品に直接触れるキッチンアイテムは、とくに劣化に注意したいもの。しっかり捨てどきを守ってくださいね。
●割り箸・紙コップ・紙ナプキン:虫がわく危険あり。1年で捨てて
すべての画像を見る(全3枚)バーベキューやパーティなどでたくさん余ると、次回のためにととっておきがち。木製や紙製のものには小さな虫がわきやすく、長期保管は向きません。衛生面を考えると、1年たったら捨てるのが無難。
●保存容器:においや色がついたら処分
プラスチック製のものは、においや色がついてしまったら処分しましょう。きれいなものでも、使ううちにフタがゆがんで密閉度が下がります。1年くらいを目安に。
●まな板:色が落ちずに漂白頻度が増えたら捨てどき
長く使用すると、細かい傷が増えて汚れが入り込み、洗っても色が落ちなくなってきます。まめに漂白しないとダメになったら、捨てましょう。
●保存袋:基本は使い回さず1回に
洗ってまた使いたいところですが、きちんと消毒しないと衛生面で不安が残ります。その手間を考えたら、1回で潔く手放して。
●ヘラ:シリコン製は変形したら処分
シリコン製のヘラは、変形してきたり、かたくなったら捨てどき。木製のものも、先に焦げ目がついてきたら、買い替えましょう。
●カセットボンベ:缶がさびたり変形したら処分
ガスは古くなっても使えますが、外見をチェックして。缶がさびていたり、へこみがあったら、自治体の指定どおりに捨てます。
収納用品・インテリアは清潔感を損なわないよう定期的に見直して!
インテリア用品などは、つい見慣れてしまい劣化に気づきにくいもの。お部屋の清潔感を損なわないためにも一定期間で思いきって処分を。
●スノコ:湿気で傷むので1年で交換
押し入れで使用していると、そのままになりがち。じつは湿気で傷みやすく、カビがつく場合も。1年で交換するのが理想です。
●カゴ・収納ボックス:プラは3年、籐は状態を見て
プラスチック製のカゴは黄ばんだり、たわんだりするので3年くらいが寿命です。籐のカゴは、ささくれてきたら危ないので処分。
●クッション:ヘタり具合で見極めて
枕代わりに使っているクッションは、1年ぐらいでヘタるので、処分を。インテリアとして置いている場合は、布が傷む3年をめどにしましょう。
●突っぱり棒:2年ほどで強度が弱まる
一度セットすると、そのまま使い続けてしまいがちですが、2年ほどで次第に強度が弱まります。危ないので外れる前に交換を。
●ラグ:洗えないものは1~2年
洗濯できないものの場合、しっかり掃除機をかけても奥に汚れが潜んでいます。ダニの温床となるので、1~2年をめどに処分して。
●カーテン:半年に1回洗っても3年ほど
生地が日差しにさらされて、傷みがちなので、寿命は3年ほど。子どもがよくさわるなら、夏と年末の年2回は洗いましょう。
化粧品は小さめを選んで新しいうちに使いきりましょう
古くなって劣化すると、衛生上の問題が出てくることもあるので要注意です。
●チップ・ブラシ・パフ:半年に一度買い替えを
肌に触れるものなので、清潔に使える期間で考えると、チップやブラシは半年に一度、パフは毎回洗っても、月に一度交換する習慣を。
●試供品・パック:できるだけ早めに使用
個包装になってはいても、半年以内には使いたいもの。いつもらったかわからない試供品は処分しましょう。なるべく早く使うように意識して。
●ファンデーション・チーク・アイシャドウ:半年使いきりを目指して
雑菌が繁殖しやすいので、半年くらいで使いきるのがベストです。小さいサイズのものを選んだり、よく使う色に絞るなどの工夫を。
●マニキュア:半年~1年が目安
マニキュアは半年~1年くらいで使いきりたいもの。古いと爪を傷めます。できるだけ小さいサイズを選んでムダをなくしましょう。
衣類にも捨てどきがあります。傷んだら手放して!
まだ着られるように見える洋服も、着用時のこすれや洗濯で結構傷んでいることも。
●機能性下着:機能が落ちる1年で処分
高い保温性などを誇る機能性下着は、洗濯を繰り返すうち、機能がダウン。1年も着たら、元はとれたと思って手放しましょう。
●ダウンコート:3年で肩や袖が薄くなる
防寒着なので、その機能が落ちたら捨てどきです。ダウンコートは、肩や袖の部分が薄くなってくる3年が捨てどきの目安。