「ゆとりある暮らし」をテーマにして、約100㎡の住まいをリノベーション。とくにキッチンにこだわり、料理する人が孤立せず、リビングダイニングにいる家族を見渡せるオープンなキッチンに。鮮やかなグリーンの塗装がアクセントになっています。

家族の会話がはずむオープンキッチン
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目次:

家族を近くに感じられるオープンキッチン広々リビングは本棚でゆるく仕切りをゆとりある玄関まわりとシンプルなサニタリー間取り(リノベーション前後)

家族を近くに感じられるオープンキッチン

IKEAで統一したⅡ型キッチン

既存は独立型のキッチンでしたが、家族とのコミュニケーションが円滑にとれるよう対面式のⅡ型に変更。収納が豊富なうえ、カウンターや作業スペースが広いので、何人かで料理をするときもゆとりがあります。

鮮やかなグリーンで塗装したキッチン

キッチン本体とカウンターはIKEAのものをカスタマイズしました。「なるべく重苦しい雰囲気にしたくない」という理由から、作業台のステンレスはできるだけ薄いものを選び、木の質感を生かしたつくりに。

「細かいことかもしれませんが、仕上がりの雰囲気がまったく違いますね」(夫)

食器は見せる収納に

料理が趣味という夫が中心となり、壁の色、インテリア、動線、収納などを工夫し、夫婦で協力して理想のキッチンをつくり上げました。旅先で買うことが多いという個性的な器は、扉なしの見せる収納に。出し入れのしにくい大きな鍋類も、あえて見せる収納にすることで、使いやすさをアップさせています。

【この住まいのデータ】

▼家族構成
夫40代 妻40代 長女

▼リノベを選んだ理由
子どもが生まれたことがきっかけで、自分たちの住まいを持ちたいという思いが出てきたため。また、夫婦そろって建築が好きなので、自分たちで好きなようにできるフルリノベをしたかったから。

▼住宅の面積やコスト
専有面積/94.62㎡ 工事費/1680万円(税・設計料込み)

広々リビングは本棚でゆるく仕切りを

躯体現しのままの天井

二面採光の明るいリビング。大きな窓から光が差し込み、空間にさらなる開放感をもたらしています。

LDKとオープンスペースを仕切る本棚

LDKはワンルームのような大空間で、リビングの一角を本棚でゆるやかに仕切っています。

リビングの一角にあるオープンスペース

現在はおもに子どもの遊び場として活用していますが、将来は独立した個室にすることもできます。

将来は2部屋にもできる寝室

窓際から奥に進むと、寝室があります。街路樹が見える大きな窓を生かした、シンプルでゆったりとした空間です。現在は寝室の一角をワークスペースとしても活用しています。

ゆとりある玄関まわりとシンプルなサニタリー

ベビーカーもゆったり収納できる玄関土間

広々とした玄関土間。子どもの自転車やバギーなども難なく収納できるスペースを確保しました。

廊下の洗濯機はルーバー扉でカバー

配管の関係で廊下から動かせなかった洗濯機は、ルーバー扉でさりげなく目隠し。

カラータイルが鮮やかな洗面室

壁面にカラータイルを取り入れて、遊び心をプラスした洗面室。収納棚はキッチンと同じバーチ材を用いて、統一感を出しました。

ミニマムデザインのトイレ

トイレは清潔感を重視してミニマムデザインに。

複数人でも調理がしやすい作業台

仲介からプランニングまでを担当したリノベーション会社・EcoDecoの岡野真弥さんには、物件の内見にも同行してもらいました。「その場でどんどん提案してくれて、リノベーションでできること、できないことがすぐに分かり、助かりました」 と夫妻。希望のインテリアも実現することができ、大満足のリノベーションになったようです。

間取り(リノベーション前後)

リノベーション前の間取り図

リノベーション前

リノベーション後の間取り図

リノベーション後プロデュース・設計/EcoDeco中古マンションリノベのワンストップサービスのパイオニア。全コーディネーターが不動産探しから設計まで一貫して担当。不動産と設計のプロとしての知識と経験を併せ持ち、内見時には両方の視点からアドバイスができる。施工会社はコンペ形式で、公平性がある。福岡オフィスもあり。

撮影/小川 聡 ※情報は「リライフプラス vol.39」掲載時のものです