気温も上がり、暑い日が続くこの時季。半袖やノースリーブを着てみたら、「何だかちょっと、だらしない?」と感じる方もいらっしゃるのでは。その原因は、食べすぎて体重が増えた、運動不足などさまざまな理由があると思いますが、それほど体型が変わったわけでもないのに、なぜかスッキリ着こなせないなんてことありませんか? それはもしかしたら“脇肉”がついてしまったからかもしれません。

脇肉をつかむ様子
ノースリーブをスッキリ着こなしたいですよね…(※イメージ画像)
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今回は簡単にできるストレッチとエクササイズをヨガインストラクターの高木沙織さんに教えてもらいました。
スッキリした上半身で、この夏のおしゃれを楽しみましょう!

夏のおしゃれの大敵!“脇肉”をスッキリしたい

脇の下は自分ではよく見えないし、普段まじまじと見ることのないパーツですよね。しかし、夏物のトップスを着たときに脇の下周辺を見て、「おや?」と違和感をもったら、それは脇の下のたるみ“脇肉”のしわざかもしれません。

●脇の下のたるみ、“脇肉”がついてしまうのはなぜ?

脇肉とは、その名のとおり脇の下についてしまったお肉のことで、「振り袖」と言われる二の腕のお肉とはまた別もの。まさかそんなところにまでお肉が…! と思うかもしれませんが、次の項目に心当たりがある方は脇肉リスクが高いと言えるでしょう。

チェック1:前かがみの姿勢

背中が丸まった前かがみの姿勢は、胸のまわりを中心に上半身の筋肉を衰えさせます。筋肉量が減り、脂肪が増えると、たるみとなってしまうのですが脇の下も然り。また、このような姿勢だとバストが下がり、お肉が脇に流れやすくなることも脇肉の原因のひとつとなるでしょう。

チェック2:リンパの滞り

脇の下には、リンパ管が合流して大きな節となった腋窩(えきか)リンパ節があります。

これは、チェック項目1の姿勢の問題とも関係あるのですが、長時間同じ姿勢が続いたり、首や肩、背中、腕などを動かさずにいたりすることで、リンパの流れが滞りがちになります。その結果、老廃物が溜まって脂肪がつきやすくなるのです。

運動不足や食生活の乱れも関係してきますが、このような生活習慣もまた脇肉がついてしまう原因となります。

●脇肉をスッキリさせる方法3つ

ここからは、脇肉をスッキリさせるストレッチとエクササイズを紹介します。

<胸を開くストレッチ>

まずは、胸を開くストレッチから。
前かがみの姿勢のクセを正していきます。

(1) ひざを立てて仰向けになり、両腕を頭の先に伸ばす~90秒キープ
 ひざを立てて仰向け

足は肩幅程度に開き、手のひらは上に向けます。指先で遠くの壁を押すように、軽く伸びる。

(2) ひじを曲げ、肩のラインまで腕を下げる~90秒キープ
ひじを曲げ、肩のラインまで腕を下げる~90秒キープ

左右の肩、肩甲骨が床につくように胸を開く。

(3) 両腕を頭上に戻し、ひじを曲げてそれぞれ手でつかむ~90秒キープ
両腕を頭上に戻し、ひじを曲げてそれぞれ手でつかむ

肩・肩甲骨は、引き続き床につけたまま。このとき、腰が反らないように気をつけてください。

<リンパの流れを促すストレッチ>

次は、脇の下を伸ばし、リンパの流れを促すストレッチです。

(1) 四つん這いになる
四つん這いになる

手は肩幅、足は腰幅に開いて、肩の下に手首、股関節の下にひざをつきます。腰が反らないように、ヘソを引き上げる。

(2) 右手を前に伸ばす
右手を前に伸ばす
(3) 右のこめかみを床につけて、脇の下を大きく伸ばす~90秒キープ
右のこめかみを床につけて、脇の下を大きく伸ばす

左ひじを曲げて体を支え、リラックスする。

(4) 反対側も同様におこなう
反対側も同様におこなう

<脇の下を引き締めるエクササイズ>

最後は、脇の下を引き締めるエクササイズです。

(1) ひざを伸ばして座り、手は体のうしろにつく
ひざを伸ばして座り、手は体のうしろにつく

足を揃えて、手の指先は体の方に向ける。

(2) お尻を持ち上げてつま先を床につけたら、頭をうしろに倒す~呼吸を5回繰り返す
お尻を持ち上げてつま先を床につけたら、頭をうしろに倒す

肩の下に手がくるように胸を真上に突きあげて、姿勢を保つ。

この体勢がつらい方は、ひざの下にかかとがくるように足の位置を変えてみてください。

ひざの下にかかとがくるように足の位置を変える

脇の下のタプタプ・プヨプヨの脇肉。これがあるかないかで、見た目年齢的にも差が開いてしまうのが現実です…。そこで、ストレッチやエクササイズを取り入れて、スッキリとした脇の下を目指してみてはいかがですか?