少子高齢化、人口減少で空き家になる家が増えています。それに伴い、中古物件が増加。中古住宅は駅近くで割安など、価格や立地で好条件の物件が多く、若い世代から人気です。では、中古住宅を購入した人はどんなふうに住まいに手を加えて住んでいるのでしょうか?中古住宅のメリット・デメリット、リノベを行った人の割合、かかった費用など、中古住宅のリノベーション事情について、詳しくお伝えします!

目次:

中古住宅購入者の約8割がリノベーションを視野に入れている中古住宅+リノベーションで満足度と安心感がアップ!中古+リノベで総額いくらかかる?

中古住宅購入者の約8割がリノベーションを視野に入れている

新築、中古、それぞれにメリット・デメリットがありますが、最近の中古物件は以前になかったメリットが目立つようになりました。

子育てが終わり、高齢になって家を手放したいと考える層が増える一方で、少子化で家を継ぐ人がおらず、中古として売りに出される物件が増えている――。そんな背景もあり、「郊外ではなく、都心や市内中心部」「駅近」「小学校のすぐそば」など、好条件の中古物件が見つけやすくなっています。

不動産情報サービスのアットホームの調べによると、住宅を購入する際、最初に検討したのは「中古」が68.9%を占め、「新築」を検討していた人は12.3%でした。

Q.住宅を購入する際、最初に検討したのは、新築・中古のどっち?

住宅を購入する際、最初に検討したのは、新築・中古のどっち
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(アットホーム調べ)

「こだわりなし」という人を含めると、実に9割近くの人が中古を視野に入れて物件探しを行っているということになります。

特に最近は共働き家庭が増え、「通勤・通学の便の良い場所に住みたい」という考えが強まっています。新築よりも一昔前に建てられた中古物件の方が利便性の高い場所にあることが多く、現代のファミリー層のニーズにぴったり合致しています。

Q. リノベーション前提で中古住宅を購入した?

リノベーションを全体に中古住宅を検討

(アットホーム調べ)

また、中古住宅購入者の約8割が、リノベーションを視野にいれて購入しています。

中古住宅+リノベーションで満足度と安心感がアップ!

「購入を検討し始めた当初の中古住宅へのイメージは?」の質問では、「価格が手頃」(83.8%)、次いで「立地が良い」(54.0%)と、ポジティブなイメージを持っている人が多いことが分かりました。

リノベーションへのイメージ調査

(アットホーム調べ)

一方、ネガティブなイメージでは、「見えない瑕疵がありそう」(41.1%)、「耐震性がきちんとしているか不安」(39.2%)など、心配な点も見えてきます。

「リノベーションをして良かった」という人は95.5%もいました。このことから、中古住宅のリノベーションを行った人たちが自分たちらしい家づくりを楽しんでいる様子が伺えます。
リノベーションをする際に新しくした内装を聞いたところ、「壁紙を変えた」が最多で73.5%、次いで「床の素材を変えた」が58.3%、「和室から洋室に変更した」が35.5%となりました。

リノベーションした箇所

(アットホーム調べ)

リノベーションで既存設備を新しいものに取り替えたり、耐震補強をしたりすることは、中住住宅への不安を解消することにもつながります。結果的に、リノベーションを行うことで、住まいへの安心感や満足度を高めることができると言えるのではないでしょうか。

中古+リノベで総額いくらかかる?

リノベーション費用

(アットホーム調べ)

住宅購入費とリノベーションにかかった費用の総額を尋ねると、中古マンション購入者は平均2,857万円、中古一戸建て購入者は平均2,507万円でした。うち、リノベーションにかかった費用は中古マンションで456万円、中古一戸建てで672万円。

リノベーションに費用をかけても総費用は新築の物件より安くなり、かなりお得感があります。

リノベーションは創造する楽しさ、完成した時の感動、住まいへの愛着が感じられ、その過程を通して夫婦や家族の絆も深まります。何かとメリットが多い中古住宅のリノベ。リノベに対応する工務店も増え、アレンジの幅が広がっているのも嬉しいポイントになりそうです。

【参考】
【中古住宅のリノベーション実態調査】中古住宅、購入者の約8割が「リノベーション前提」と回答