ダイエットしたい!でも食べるのも大好き!という人にぴったりなのが食べながらやせられる「糖質オフ」ダイエット。普段摂りすぎている糖質を減らすことで、健康的にやせやすい体づくりに導く方法ですが、スイーツやお菓子、主食が好物な場合、糖質を制限するのがつらいという場合も…。
そこで、糖質オフ料理で夫が11kgのダイエットに成功した、料理研究家・ダイエットカウンセラーのおにゃさんに、夫が太った原因と糖質オフ生活に慣れるためのポイントを教えてもらいました。
糖質大好き人間が「糖質オフ」生活に慣れるポイント3つ
現在身長180cmで体重69kgの夫(40歳・会社員)は、昔から甘党で、菓子パンやケーキをよく食べていました。アイスコーヒーにはガムシロをたっぷり。コンビニではサイダーかコーラ。ファストフードはストロベリーシェイクとポテトフライ。白米、ラーメン、パスタ、ピザも大好き。
おまけに、私と結婚してからはお酒もぐんぐんいける口になり、金曜と土曜の夜はビール片手に山盛り白米が定番に。
もともと糖質に偏り気味の食生活でしたが、いつの頃からか仕事のストレスで、会社帰りに菓子パンやスナックを買い、夕食後に食べるのが日課になりました。
●ストレス食いで体重増加。健康診断で異変に気づく
最初は夕飯がたりないのかな?と思いましたが、どうやらおなかが減っているのではなく、食でストレスを発散しているよう。そんな生活を続けているうちに、いつの間にか夫の体重は11kg増加。そして健康診断では、肝臓に脂肪が異常に蓄積されている状態の「脂肪肝」になってしまいました。
太っていることを自覚していなかった夫は、体重計に乗ってびっくり。11kgも太れば自覚症状ありそうなものですが、本当に自覚がなかったそうです(笑)。そして自分が脂肪肝だという事実にハッとして、ダイエットを決意しました。
●大好きな糖質を減らすのは大変…まずは慣れることから
そこで始めたのが「糖質オフ」です。とにかく糖質ばかりを摂取していたので、糖質を減らしていかないといけない。
でも大好きな甘いものや白米を減らしていくのってつらいんですよね。私が主宰するダイエットプラグラム「パーフェクトダイエット」に参加されている方も、もともと糖質中心の生活をしている場合が多いため、いきなり糖質を控えていくのは大変。それに、一度に全部やめると結局ストレスでリバウンドしてしまいます。
結局夫は「糖質オフ」の生活をすることで、半年で11kgのダイエットに成功したのですが、糖質オフに慣れることが本人的には結構大変だったようです。そんな夫が「夫が糖質オフに慣れるまでの成功ポイント」を3つお伝えしたいと思います。
●糖質オフ成功ポイント1:好きなお菓子をいきなりやめない
まず始めにやめたのが夕飯後の菓子パン。激太りした原因のひとつは食後の菓子パンだったので、まずはここからやめてみようということに。
でも、日中に食べるお菓子はやめなかったというのがポイントです。全部を我慢すると「パン食べたい…クッキー食べたい…チョコ食べたい…(白目)」と頭の中は常に甘いものでいっぱいになってしまいます。
それに慣れていったら、3食食べていた白米を夜だけやめて、それにも慣れていったら、昼食の白米の量を少しずつ減らして…といった感じで、徐々に糖質量を減らしていきました。いきなりではなく、段階を踏んで糖質の量を減らしていく、というのがよかったようです。
●糖質オフ成功ポイント2:おからパウダーの登場
糖質を徐々に減らしていくことができるようになったものの、白米を減らすと満足感がない。そしてお腹がやたら減る。お腹が減るとお菓子が食べたくなる…。
そこで登場したのがおからパウダーです。おからパウダーとは、豆乳や豆腐をつくる際に残った大豆の絞りかす(おから)を乾燥させたもので、食物繊維やタンパク質が豊富に含まれています。重量の4〜5倍の水分を吸収し、そして、胃の中で膨らむ性質があるため満腹感が得られます。
この「満腹感」に着目し、夫は炒め物やスープ、ヨーグルト等、どんなものにでも、おからパウダーをかけるようになりました。
とくによく登場していたのがおからパウダーがけヨーグルト。小腹が減ったら、まずはおからパウダーヨーグルトです。いつの日か、間食はおからパウダーヨーグルトが定番になりました。
●糖質オフ成功ポイントその3:間食を「あたりめ」に置き換え
おからパウダーをかけることで満腹感が得られ、糖質への欲求が収まってくると、次第に体重も減り始めました。すると、おなかを満たすためのおからパウダーヨーグルトも、次第に食べなくても平気な状態になっていきました。
でも口寂しさはある。なにか口に入れたい…。そこで、次に登場したのがあたりめ(スルメ)です。あたりめは、低糖質で高タンパクなうえ、だしの味わいがおいしくて噛みごたえがあります。夫も「かたいから簡単には飲み込めない。ずっと噛んでいられる。これいいじゃん!」ということで食べ始めました。
また、糖質量の少ないマヨネーズはつけて食べてもOKとしていたことで、本人は七味とともにハイボールの組み合わせを好んで食べていて、今までに変わる「晩酌のアテ」を見出せたことが長続きできた秘訣かもしれません。
おやつとしても、おつまみとしても最高なあたりめ。それからあたりめを食べる日々が続きましたが、いつの間にかあたりさえ食べなくても平気になり、間食自体しなくなりました。
半年で11kgのダイエットに成功した夫は、今では白米は食べるものの、菓子パンを食べることはほぼなくなりました。習慣を変えるのは、最初は大変ですが、変われるものだなと感じました。
糖質中心になっている方は、ぜひ参考にしてみてください。
※子ども、妊娠中やその可能性のある方、持病のある方は糖質オフを行う前に主治医に相談してください。また、試してみて痛みや不調があるときは、すぐに中断してください。
※極端なダイエットは健康を損なう恐れがありますので注意が必要です。