鳥取県琴浦町を訪れた人気料理人・笠原将弘さんが道の駅で出合ったのは、「坊主殺し(ボウズゴロシ)」というなにやら物騒な名前の海藻…!? その由来は「昔々、法要に呼ばれた和尚さんがごちそうになり、あまりのおいしさに食べ過ぎて亡くなってしまったから」「体にいい海藻なので、たくさん食べると坊主の出番がなくなるから」など諸説ありますが、とにかくおいしいと評判の琴浦町の名産品なのです。
ボウズゴロシさて、どう食べる?
地元では、「クロモ」という学名で売られることもある「ボウズゴロシ」。その正体は、春から初夏にかけて旬を迎える天然の岩モズク。一般的なモズクのようにヌルヌルしていますが、歯ごたえはコリコリ。昆布ように深い味わいと風味が特長です。
「元々、このあたりは海藻をよく食べる土地柄のため、ボウズゴロシも家庭でおなじみの食材です。食べるときはさっとゆがいて。火がとおると瞬時に黒から緑に変わりますよ」と教えてくれたのは、赤碕町漁業協同組合の中西剛さん。甘口の刺身じょうゆをつけてお刺身感覚で食べたり、酢の物にしたり、みそ汁の具にしたりするのが定番だそう。
笠原さんはゴマをまぶした酢の物を試食しましたが、ひと口食べて「これはウマい!」と大絶賛! 「普通のモズクより、シャキシャキとしていて食感にインパクトがありますね。粘り気もかなり強いので、食べごたえ抜群。これは無限に食べられます!」と、すっかりお気に入り。まさに、箸が止まらないおいしさの「ボウズゴロシ」。ぜひお試しを!
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東京・恵比寿にある予約が取れない名店『
賛否両論』店主。朝の情報番組『ノンストップ!』内ESSE連動コーナー「笠原将弘のおかず道場」をはじめ、テレビや雑誌など幅広い分野で活躍中。『笠原将弘のプレミアムおかず100』(扶桑社刊)ほか著書も多数