新婚の頃はお金を自由に使っていたという人も、家族が成長してくると、貯金のことを真剣に考えざるを得ません。とはいえ、急に無理して生活をきりつめようとしても、なかなかうまくいかないもの。日々の生活習慣を少しずつ貯まる習慣に変えていくことが、一見遠回りに見えても、じつは貯金の近道です。
節約の達人としてESSE誌面でも活躍するブロガーの高木瞳さんは、学資保険料のほかに毎月5万円以上の貯金を実現しています。高木さんが実践している「貯まる習慣」を教えてもらいました。
固定費の見直しや手づくりを習慣にすることで、貯め上手に!
「以前は、お金があればあるだけ使っていました」という高木さん。子どもが生まれて一念発起することに。
「2人の子どもが大学を卒業するまでのライフプランシートをつくって、学費などを書き出し、貯金目標を決めました」
そのうえで、さまざまな節約習慣を心がけています。
●定期的にプロバイダーのプランを定期的に見直す
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一度契約すると放っておきがちなプロバイダー料金も、見直しをすることで節約になります。「ネットで料金をチェックし気になって電話をしたら、今の月額4700円から4100円に減るプランが見つかりました。さらに、半年間は毎月1000円キャッシュバックの特典も!」。毎月かかる固定費こそ、細かい見直しが重要なのです。
なお、これまで使っていたプロバイダーを解約する際には、契約内容や解約時期によって、解約金が発生する場合があります。乗り換えを決めてしまう前にしっかりと契約書を確認しておきましょう。また、解約の手続きは当月中であれば、いつでもいいとは限らないことも(たとえば、当月中に解約する場合には25日までに手続きをする必要がある業者もある)。そのため、スムーズに乗り換えをするためにも、スケジュールを決めて、定期的にプランの見直しをすることが大切です。
●ガスコンロを使用せず電子レンジ調理を心がける
都市ガスに比べてコスト高のプロパンガスを使用しているのでガス代が高いという高木さん。
「普段から、シリコンスチーマーなどを使い、電子レンジ調理もうまく取り入れるようにしています。お湯を沸かすときは電気ポットを使って、魔法ビンで保温する習慣に」。
もちろん、プロパンガスも、プロバイダー業者と同じように乗り換えすることができる場合も。ネットなどで、料金の低い会社があるか定期的にチェックするのもいいでしょう。
●節水シャワーヘッドにつけ替えたら効果大
寒くなるとプロパンガスの使用量が増え、ガス代が急上昇する傾向にある高木家。「ガスの使用を減らすために、お風呂のシャワーヘッドを節水タイプに交換しました。お湯の量が以前の3分の2に減って、ガス代、水道代とも大幅減に成功」。これも固定費削減の工夫のひとつといえます。
●公共料金をクレジット払いにしポイントを貯める
高木さんのお宅では、公共料金やガソリン代などを、すべて1枚のクレジットカードで決算。自然にポイントがたまり、ボーナスポイントも合わせて、2000円分のポイントを獲得しています。「ポイントで、北海道旅行へ行きたいですね」。
●水とグリセリン、クエン酸だけで化粧品を手づくり
化粧水は手づくりにチャレンジして節約します。「ドラッグストアなどで安く売っているグリセリンとクエン酸だけで、材料費はわずかに500円くらいです」。手づくりしたことにより、市販を購入していたときに比べて1500円ほどの節約に。
●使用期間が短いベビー用品はリサイクルショップで購入
ベビー用品は使用期間が短いので、できるだけリサイクルショップを活用しています。「新品なら1万円以上はするベビーベッドも3000円で購入しました。使わなくなったら、またリサイクルショップに持っていく予定です」。
●必要な家具や雑貨はDIY。材料も100円グッズでそろえる
おしゃれなディスプレーコーナーになっている廊下のカウンターは、なんと高木さんの手づくり! 「じつはカラーボックスの上に板を置いただけと簡単なDIYです。100円グッズのつっぱり棒とクリップ、布でつくったカーテンで中身は見えないように目隠しを。材料費は3000円かかりましたが、完成品なら5000円以上だったので、結果的におトクです」。高木さんはこのほか、ティッシュケースなども手づくりしています。
●リメイクテクを駆使して、洋服やバッグの新作は買わない
デザイナーという職業柄、「洋服やバッグは、あるものをリメイクすることを考えるのが習性みたい(笑)」。はき古したデニムスカートは丈を短くしてはやりのデザインに。雑誌の付録のバッグには、余り布で巾着をつけて収納力をアップさせました。
●ブログのアクセス数が増加して広告収入もアップ!
数年前から、ぽこりんママというハンドルネームでブログをスタート。「節約料理や手づくりグッズをアップすると反響がすごくて。広告収入もアップしています」。
ひとつひとつは少額でも、月にまとめると大きな節約になると高木さん。「貯まる習慣」を身に着けてみてください。