偉大な人を、偉人と呼ぶのであれば、この時代に自分のココロとカラダを大切にし、スマートに生きているひとこそ、現代の偉人。こういうときを逆手にとって、いまだからこそできるアイデアで、スマートに生きていきたい。そんなとき、胃が支えてくれることもあるかも。
さあ、New Normal時代をスマートに生きる、胃人生活を始めましょう。
今回、胃人生活を紹介してくれるのは、お米料理研究家として、ご飯が進むおいしいおかずのレシピを発信するしらいのりこさん。料理家としてのご飯にかける思いや、ご飯をおいしく食べるためにしていることを伺いました。
みんなが料理、食べることを楽しんでほしい。料理家しらいのりこさんの思い
お米料理研究家として活動しているしらいのりこさん。レシピ開発などさまざまな方面で活躍中です。そんなしらいのりこさんは「食」に対して強い思いがあるそうです。
●お米のおいしさを伝えたくて、夫婦で「ごはん同盟」を結成
――お米料理研究家として活動されているしらいさんですが、お米料理に特化されたきっかけについて教えてください。
しらいさん:出身は米どころ新潟県、実家は仕出し弁当と魚屋を営んでおりました。幼い頃から、おいしいご飯には恵まれていた方だと思います。私の夫も、新潟の米農家育ち。2007年に結婚し、2010年に上京して料理の仕事をしたいと思った時、いつも私たちのそばにあったお米を中心に活動しようと、夫と『ごはん同盟』を結成しました。夫は試食係兼、企画・執筆も担当、私は試作係で調理を担当。最初はお米のおいしさを伝えるべく、炊き方の講座や食べ比べのイベント、ワークショップなどを開催していましたが、お寿司や炊き込みご飯などのお米料理やお弁当、ご飯に合うおかずなどのレシピのオーダーをいただくようになり、現在はお米にからむ全般のレシピ開発を中心に活動しています。
――レシピを開発される際に、大事にしていることは何ですか?
しらいさん:説明しなくても、見ただけでおいしそうだな、つくってみたいなと直感的に思ってもらえる料理にしようと心がけています。身近な材料で、短時間で、手間がかからないというのも大事なポイントです。
――「時間をかけずに簡単に」という調理過程も重視なさっているのですね。
しらいさん:最近SNSには、「料理がしんどい、苦痛だ」と感じている方を多く見かけます。でも、料理は本来、楽しくて、できあがったときの達成感も大きく、やりがいがあるもの。そういう気持ちを少しでも感じてもらいたいから、入口が広くなるよう、簡単においしくできるものを心がけています。
朝の忙しい時、仕事から帰ってヘトヘトの時に、おかずを何品もつくるのは本当に大変。そこに彩りや栄養バランスも考慮しようとすると、さらにしんどい。よくわかります。だから私は、おかずは茶色一色でもいいし、副菜も面倒なら無理につくらなくてもいいと思っています。ご飯とみそ汁があれば十分です。無理してつくり続けて、料理を嫌いにならないでほしいなと思います。何事も「無理しない生活」が大事です。
みそ汁一品つくるのすら面倒という日もあるはず。そんな状態の時は、スーパーやコンビニのお惣菜やお弁当、レトルト食品などの力を借りて疲労が回復するのを待ちながら、料理を休んでみるのも大事。無理してがんばらず、英気を養って料理がつくりたくなるまで待てばいいのです。
●普段の食事は一汁一菜+発酵食品。ダイエット中もお米はしっかり食べます
――しらいさんのおっしゃる「無理のない生活」とはどのような生活でしょうか? ご自身の暮らしについて具体的に教えてください。
しらいさん:基本的に、取材も撮影も料理の試作も、自宅で行っています。朝は毎日5時~6時頃に起きて、一仕事。お腹が空いたら朝ごはんを食べて、また仕事。正午くらいに昼食を食べてもし眠くなったら、その時は無理せず、おふとんに入って30分くらい昼寝をします。少しお昼寝するだけで生き返ったかのように頭がスッキリするので、お昼寝をリセットに使うことがあります。そしてまた仕事をして、途中お腹が空いたらおにぎりを食べ、夜は18時頃に食べて、23時頃に就寝。徹夜は厳禁です。次の日の仕事のパフォーマンスが悪くなるし、健康にもよくないことが経験上わかっているので、睡眠は死守します。
――お腹が空いたらごはんを食べて、眠くなったら寝る。体の声に素直に従っていらっしゃいます。それが結果的にご自身のパフォーマンスを上げ、元気なカラダをつくっているのでしょうね。食事では、どのようなことに気を使っていらっしゃいますか?
しらいさん:食事はお米を中心に、野菜たっぷりのおみそ汁、主菜、そしてキムチや納豆、ヨーグルトなどの発酵食品も必ず採り入れるようにしています。一汁一菜プラス、発酵食品ですね。ご飯の量はごはん茶碗1杯、1食120~150g程度、主菜は、焼き魚や脂身の少ないお肉など、脂質が少ない動物性タンパク質を毎回摂ります。
――近年は“糖質オフ”がダイエットの基本にありますよね。しらいさんはダイエットもされているとSNSで発信されていますが、ご飯とはどのように向き合っていますか?
しらいさん:以前、雑誌の企画で「ご飯を食べて痩せよう」という、糖質ではなく脂質オフダイエットに挑戦しました。このダイエットはご飯(糖質)とタンパク質をきちんと食べて、脂質を控えめにするという内容なのですが、ご飯をきちんと多く食べるようになったら、大好きなお菓子を欲しなくなりました。ご飯で糖分が満たされるので、お菓子がいらなくなるんですね。お酒の量も減りました。糖質オフダイエットでご飯を避けていると、その反動でお菓子を食べてしまう人がいますが、お菓子よりは糖分の吸収もゆっくりで腹持ちもいいご飯を食べたほうがいいです。甘いものが欲しくなったらご飯! そう思ったら、あったかいご飯が常に手元にあることが大事だなと思い、炊飯器にいつもほかほかのご飯が入っています。
ただ、糖質をしっかり摂る分、脂質は減らしています。脂身の多いお肉や揚げ物などは控めに。豚肉ならバラ肉ではなくモモ肉を選ぶ、鶏肉なら皮を取るなど、脂質を減らす工夫をしています。
また、以前から有酸素運動など日常に運動は取り入れていましたが、最近では週に1回1時間、パーソナルトレーナーから、筋肉痛で歩行困難になるくらいのストイックな指導を受けています(笑)。半年くらい続けていますが、おかげでむくみも取れて、スッキリして顔色も良くなったと言われます。
――お米をしっかり食べることで、しっかり結果が出るということなんですね。
しらいさん:お米をきちんと食べて、バランスのよい食生活になったことが大きいのでしょうね。やっぱり栄養は食事からが一番理想。今はサプリメントで栄養を補う方法もありますが、食べることは胃をはじめとした消化器官のエクササイズでもあるから、しっかり食事から栄養を摂ったほうがいいと思っています。
●胃人・しらいのりこさんにとって胃とは、「相棒」
――食べることもエクササイズとおっしゃられたしらいさんにとって、「胃」とはどんな存在でしょうか?
しらいさん:胃は相棒。胃が元気じゃないと私の仕事はできません。試食の量は多いし、試作中はずっと同じものを食べ続けることもあります。舌も大事ですが、それ以上に胃が元気じゃないと、やっていけないんです。だからこそ、胃が元気でないときはすぐに気づきます。コーヒーとお酒がおいしく飲めない時は、「今日はちょっと元気ないかな」と思って、普段以上に自分をいたわるようにしています。たまに風邪を引くと、元気なときのありがたみを痛感しますよね。
私はとにかく白米が好きで、最後の晩餐も、超おいしい炊きたてのご飯が食べたいと思っています。真っ白でピカピカした最高の炊き上がりのご飯、そこに、黒くてパリっとした焼き海苔があれば言うことありません。いつまでもご飯のおいしさをかみしめられるよう、日々の生活を大事にしています。
何でもおいしく食べられるのは健康な証拠。これからも、一目で「わあ、おいしそう!」と思っていただける、本能に訴えられかける料理をつくっていきたい。その結果、食欲がわいて、お箸が止まらなくなるほど食べていただけたら本望です。
【しらいのりこさん】
お米料理研究家。新潟県出身。米農家出身の夫、シライジュンイチ氏とともにフードユニット「ごはん同盟」 を結成し、「美味しいごはんの炊き方」「ごはんに合うおかず」を常に研究し、レシピ開発、炊飯教室、イベント、メディアなどで活動中。最新刊『糖質オフでくじけたあなたへ、お米を食べる!ダイエット』(KADOKAWA)では「ごはんをきちんと食べてゆるく痩せる」をテーマにしたレシピを紹介。
【胃で働く乳酸菌(※)明治プロビオヨーグルトLG21】
「明治プロビオヨーグルトLG21」はヨーグルトの新たな健康価値を創造した、発売20年目となるロングセラー商品です。使用している LG21 乳酸菌は、お客さまの健康な毎日に貢献したいと願う、明治独自の乳酸菌研究の中で、約2,500種類以上(開発当時)の乳酸菌ライブラリーの中から、胃に着目して選び抜いた特別な乳酸菌です。酸に対する耐性が高く、胃の中の酸性条件でも増殖可能で、さらに胃由来培養細胞への付着性が高いという、個性的な特長を持っています。
※胃で働く乳酸菌とは、“胃で生き残る力が強く、胃での増殖性が高い”という特徴を「働く」と表現しております。