大人のヘア問題白黒つけます
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毎日のように使うドライヤー。家電量販店やネットショップでもたくさんの種類が販売されているため、どれを選べばいいかわからないという人も多いのでは?

ドライヤーの選び方についてよく質問を受けるという、女性の髪問題に詳しいヘアライター・佐藤友美(さとゆみ)さんと、人気ヘアサロンMINXのディレクター・八木花子(八木ちゃん)さんに、ドライヤーを選ぶポイントと、効果的な使い方を教えてもらいました。

上からドライヤー
ドライヤーの選び方。重量と風量をチェック

ドライヤーの選び方。高ければ高いほどいいというわけではない!

さとゆみ:

今回は、ドライヤーの選び方をお伝えしていきます。最近、ドライヤー市場、アツイですよね。

八木ちゃん:

そうなんですよ。以前に比べて高価で性能のいい機種が出そろっていて、お客様もなにを選んでいいのかわからない状況のようです。

さとゆみ:

私も、いろんな女性から「ドライヤーはなにがおすすめ?」と、聞かれます。あれ、必ずしも高ければ高いほどいいというわけではないですよね。

八木ちゃん:そう! ハイスペックな機能があったとしても、使いこなせなくては意味がない

んです。

さとゆみ:

今日はそのあたり、選び方のポイントをチェックしていきましょう。

●ドライヤーの選び方、大事なのは「軽さ」と「風量の強さ」

八木ちゃん:まず、ドライヤー選びにおいて、意外に大事なのは軽いこと

。というのも、髪を乾かすときは、ドライヤーをしっかり上に持ち上げなくてはいけないシーンも多いんです。
まず、地肌と根元を中心に水分をタオルドライでしっかりと取ったら、乾きにくい根元から乾かしていきます。その際、キューティクルの方向に逆らわないようにするためには、毛先→根元方向に風をあてるのではなく、根元→毛先に向かって風をあてるように意識します。

さとゆみ:

このとき、ドライヤーを上に持ち上げなくてはいけないので、軽い方が使いやすいんですね。

頭を下げて乾かす
内側の根元を乾かすときは、頭を下げて乾かすとふんわりと早く乾きやすい
八木ちゃん:

髪が密に生えていて乾きにくい後頭部などは、頭を下げて、根元から毛先に向かって乾かす方法もあります。こうすることで根元がふんわりと立ち上がりやすくもなります。

ドライヤーの風は上から下に向かってあてる
ドライヤーの風は上から下に向かってあてる
八木ちゃん:

内側の根元が乾いたら、表面の髪を乾かすのですが、このときもやはり、ドライヤーの風は上から下(根元→毛先)の方向に向かってあてます。

さとゆみ:

本当に大事なことですよね。キューティクルのうろこの方向に逆らって乾かすと、バサバサになってしまうから。

下から髪を乾かす
【これはNG!】下から髪を乾かすと、キューティクルを開いてしまう
八木ちゃん:

となると、ドライヤーは頭よりも高い位置に持ち上げることが多くなります。ですから、軽いドライヤーの方が疲れにくいんですよね。

さとゆみ:

いや、これ、ほんとに選ぶときの重要ポイント。年齢を重ねると、腕、上がりにくくなるじゃないですか。そんなときに、すごく重いドライヤーをずっと持ち上げているって、意外としんどいんですよね。

<トップの根元を立ち上げたいときは>

八木ちゃん:

上から下に乾かすだけではなく、トップは根元を立ち上げるために、頭皮をこするようにして分け目がくっきりついたり、ペタッとしないように乾かしたいので、やっぱりドライヤーをしっかり持ち上げたいんです。

さとゆみ:

そのためにもやはり、軽いものがいいですよね。

頭皮を指でこするように根元を乾かす
頭皮を指でこするように根元を乾かすと、ふんわり立ち上がる
八木ちゃん:さらにいうと、軽くても風量が強いドライヤーを選べば、時短にもなります

から、おすすめです。

さとゆみ:

風量が強いと、それだけ早く乾くということなので、髪に負担も少ないし、腕もラク!

●マイナスイオンドライヤーは、髪質によってはぺたんこの原因になることも

さとゆみ:

機能面はどうですか? ちょっと前だと、マイナスイオンが流行ったりしましたが…。

八木ちゃん:

マイナスイオンのドライヤーは髪がツヤツヤになるのはいいのですが、空気中の水分を取り込むような仕組みなのです。ですから、髪の量が少ない人やボリュームが出にくい人にはじつは不向きな場合も。より、ぺたんこになってしまう可能性も!

さとゆみ:

なんと! 大人女性は薄毛に悩む方も多いので、買うときの参考にしてほしいですね。

●ドライヤーの「冷風」の出番は多い!

八木ちゃん:ボリュームを出しやすいドライヤーというと、冷風に切り替えやすいドライヤーもおすすめ

です。

ドライヤーボタン部分
スライド式でもボタン式でも、冷風に切り替えやすい仕様がおすすめ
八木ちゃん:

たとえばトップの根元を立ち上げたいというときは、毛束を持ち上げて根元にドライヤーの温風をあて、そのあと冷風で10秒くらい冷ますと、立ち上がりのクセがつきやすいんです。

さとゆみ:逆に、生えぐせを直すときもいい

ですよね。うねる髪をひっぱりながら温風で根元を乾かし、その後冷風をあてると、だいたいうねりがとれます。

八木ちゃん:全体を乾かしたあとに、冷風でキューティクルを引き締めるというのも髪にツヤが出る

のでおすすめです。

さとゆみ:

意外と冷風の出番って多いんですね。

八木ちゃん:なので、冷風に切り替えるスイッチが軽いもの、簡単なものというのも、使いやすくていい

と思います。

<美容院おすすめ。軽くて風量が強く使いやすいドライヤー>

ドライヤー3つ

左から、リファビューテックドライヤー、レプロナイザー4Dプラス、ダイソン スーパーソニック イオニック。

八木ちゃん:

リファは、頭皮や髪の温度が高くなりすぎないように自動で温度調節をしてくれます。レプロナイザーは、髪と肌を保湿しながら乾かしてくれるのでツヤツヤに。ダイソンは風量が強いので、髪が多い方や長い方は時短になります。どれもお値段は張るものの、軽くてしっかりとした風量があり、使い勝手もよいと思います。

さとゆみ:

ぜひドライヤー選びの参考にしてください。