昨年から続くステイホームなどで運動量が減ったことが影響し、今年はダイエットに意識を向ける人も増えてきました。
そこで注目されているのが、美容家の神崎恵さんや女優の谷まりあさんなど、数多くの著名人を担当する人気パーソナルトレーナーの星野由香さんと、星野さんの考案した『ほぐピラ』。何歳からでもボディは変えられるという星野さんにメソッドを教えてもらいました。
ほぐして鍛えるピラティス。ボディラインだけじゃなくたくさんのうれしい効果が
「だれでも同じようにきれいになれる方法を考え抜いて生まれたのが、筋肉を『ほぐす』と『鍛える』を同時に行う“ほぐピラ”です。ローラーなどの道具を使って体の深部までほぐしながら、同時にピラティスの動きで体の奥にある筋肉を鍛えていきます。ここでは、いわゆる突起つきローラーを使いますが、家にあるもので十分代用できます。まずは、道具を購入することではなく、実際にあるもので試してみて、ぜひ体の変化を感じてみてください」(星野さん)
ほぐピラを続けた人からは、「ボディラインが変わってきた」「血流がよくなってきた」「体の不調がなくなった」といったうれしい効果があるそう。ほぐピラを体感するため、すぐできることから教えてもらいました。
●雑誌やボールでつくる、手づくりローラー
・雑誌ローラー
ラップの芯などに雑誌を巻いて、ページが広がらないようにしっかりゴムで補強。
そのうえからタオルを巻いて、凹凸ができるようにところどころを強めにゴムで止めたら完成。
・キャンディローラー
タオルを広げ、テニスボールを好きな数だけ入れます。
一つずつゴムで止めて凹凸をつくったら完成。
●首に問題がある人が急増中!手づくりローラーで首まわりをほぐしてすっきり
「トレーニングを担当させていただくなかで、首に問題を抱えている人がとても多いように感じます」(星野さん)
スマホやパソコンを使うシーンが増え、首に問題がない人のほうが少ないというほど。それを放っておくことで、肩こりや首こりだけでなく、顔のむくみ、前に出た太く短い首、二重アゴ、猫背など、見た目にも影響してしまうそう。そこで、星野さんがおすすめしてくれたのが、「首ほぐピラ」です。
【首ほぐピラ】
ローラーをあててる部分はえり足あたりに。
仰向けになり、姿勢はこの状態をキープします。
えりあしにローラーをあてたまま、「うんうん」とうなずくように首を上下に小さく動かす。
鼻から動かすように頭を左右に小さく振る。気持ちいい箇所は念入りに。
小さく円を描くように頭をゆっくりと回す。気持ちいい箇所で上下、左右に動かすのもOK。
「このように、首ほぐピラを行うことで、首まわりから頭部にかけての血流がよくなり、視界がパッとひらけたように感じるはずです」
●毎日体に触れて「ながらほぐピラ」。日々の体の変化を感じてみよう
いわゆる汗をかいて、エクササイズをするというものではなく、本当にこれでボディメイクになるのでしょうか?
「私たち人間は、ひとつ深く呼吸をするだけでも、体の中で血流や水分が巡り、代謝され、体が変化しています。少し体を動かすだけで、必ず昨日の自分よりよい状態に変わることができます。だからこそ、毎日少しであっても体を動かすことが大切。動きに慣れてきたらハードなことをやるとして、まず実践してほしいのが、『ながらほぐピラ』です。仕事の合間やキッチン、テレビを見ながらでもいいので、手を使ってマッサージのようにほぐしてみてください」
そこで、家にあるものから実践。テニスボールなどがあるようなら、デコルテなどをコロコロしながら料理や仕事などができます。さらに、足の裏もコロコロマッサージをすればながらでも時間を取られることもありません。
「プロのみなさんは、自分の体の変化に敏感なもの。不調を感じたらすぐにリカバリーを心がけます。このように、毎日少しずつでも体をほぐして動かすことを習慣にしてみてください。ぜひエクササイズのレベルを上げていきながら、それぞれの目標を立ててみてくださいね」
美しいボディラインを目指すなら、自分の体を知ることが第一歩ですね。