11月ももう半ばに入り、今年も残すところわずかとなりました。12月に入ると大掃除や年末年始の準備などいっきに忙しくなり、それに伴って出費も増える方も多いのではないでしょうか。 今回は家計改善コンサルタント・アドバイザーの高木瞳さんに12月に慌てないための「11月の家計管理術」を教えてもらいました。
支出の多い12月を乗り切るためには、11月の準備が大切!
すべての画像を見る(全4枚)ただでさえ支出の多い12月。お金を使うことが予想されるからこそ、少しでも出費を抑えたいですよね。そこで、大切なのが11月中の準備。今回は11月にしておくことで、わが家が年末年始の出費を5万円以上浮かせた方法をご紹介します!
●年末に支出が増える原因はなにか?
まず、年末に思わぬ出費が増えるのはいったいどの部分なのかを整理すると…
(1) 大掃除の道具や洗剤を急に買い足す
(2) 忙しくて急な買い物が増える
(3) 買い物ついでに外食が増える
(4) セールなどで衝動買い
上記の4つなどがあげられました。
毎年なんとなく分かっていてもこうやって書き出すことで、慌ただしくなることで予定外の出費が増えていたことに気づいたんです。
そこで、11月中に予定を整理して買うべきものは早めに準備をすることで、年末ゆとりをもって行動できるように。それにより、出費をグッと抑えることができました!
急な出費をしないために、項目ごとに押さえておきたいポイントと手順をご紹介します
●大掃除で必要なものは先に買うこと
大掃除はネットなどで紹介されている「大掃除一覧表」などを活用して、掃除したい箇所と全量を把握しておきます。次に、洗剤やブラシ、専用の道具などで必要なものを書き出します。そして、家にその在庫がないか先に確認して、足りないものだけ買い足します。
以前わが家では、大掃除中に「洗剤がない!」と思って慌てて買いにいったのに、掃除していたら出てきた…なんてこともありました。さらに、急に買い出しに行くと時間も体力も浪費し、「今日、もう外食しよ」なんて流れにも。
今では先に大掃除計画を立て、11月中から少しずつ進めているので年末も慌てず、急な買い出しも外食もほとんどなくなりました。これだけでも1万円以上節約になっています。
●急な出費のための年末バタバタ費を予め準備する
計画を立てておいても、予想外のことも出てきます。
そこで、年末は「仕方ない」と割り切って最初から「年末バタバタ費」として予算を取り分け、現金で置いています。これがあると「予定外だからカードで払っておこう」「色々忙しいから仕方ない」と使いすぎてしまうのを抑止できます。
以前は、ちょこちょこ何度も出費して、後から請求書を見てビックリ! なんてこともありましたが、今はしっかり準備した予算内に抑えられています。
●意外と忘れがちな、冬休みの子どもの昼食代も予算どり
12月、普段と同じ食費に設定していませんか?
ただでさえ忙しい年末に、お子さんが家にいて、かつ掃除や用事をこなそうと思うと、全部の昼食を準備するのは大変です。
私は必要経費として予め予算を多めに取り、冷凍の惣菜やレトルト品も先に買っておいています。いつも通りの予算に収めようとするのは無理があると分かったので、「枠を設けてその範囲内で生活する」ようにしたところ、その前の年より2万円近く出費が抑えられました。
●まだまだある!早いうちにやるべきこと
そのほかに私が実施したことは
・お歳暮は早割でお得に購入
・年賀状印刷も早割(半額近くにある場合も)
・プリンターインクは楽天セールなどポイント還元が多いときに買っておく
・クリスマスプレゼントも人気商品は売り切れるため早めに買う
・100均のポチ袋も売り切れるので早めに(必ず昨年の余りを確認してから購入を!)
・ふるさと納税も忘れずに
・ボーナスの使い道は夫婦でしっかり話し合っておく
・年始に初売りや福袋などに使ってよい金額は決めておく
などなど、これら全てを11月から実践して、合計5万円超えの節約になっています。
年末年始の出費が多くなる原因は、行き当たりばったりでその場しのぎになってしまうことです。
毎年の様子を振り返って、バタバタする部分には計画を、使いすぎてしまう部分には予算を立てておくことで予想外の支出を抑えることができます。いつも使いすぎてしまう! という方はぜひ、予定と予算を立てることをおすすめします。