幸栄です。パン教室「toiro(トイロ)」を主宰しています。初めてパンを焼いたのは、長女の出産から1か月後のこと。あの日から試行錯誤を重ね、今は卵とバターを使わないパンのレシピをつくっています。パンを焼きながら、2人の娘の母としても、楽しみや大変さをたくさん感じる日々。毎日のなかで見つける、ささやかな幸せや楽しみをつづっていこうと思います。


<幸栄のゆらゆらと、つらつらと。日々のささやかな幸せをパンと一緒に。>
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もう秋ですよ、と教えてくれているような虫の音に、スーパーマーケットに並ぶ野菜と果物。だんだんと秋を感じるようになりました。この季節に安くておいしい果物といえば、イチジク。私も家族も大好きな果物です。今日はお気に入りの食べ方3つをご紹介します。

わが家がお気に入りのイチジクの3つ食べ方を紹介!

●混ぜてのせるだけ!チーズケーキ風に

チーズケーキ風

まずは、チーズを使った簡単なデザート。常温に戻したクリームチーズ50gにグラニュー糖を小さじ1入れ、やわらかくなるまで泡立てたら、そこに生クリームを25g入れてさらに泡立てます。全体が合わさって、なめらかになったらチーズクリームの完成。切ったイチジクにそっとのせて、つぶしたピンクペッパーをのせます。

●朝食にもぴったり!トーストにのせて

トーストにのせて

トーストしたパンの上にスライスしたイチジクをかわいく並べ、はちみつを軽くかけます。白胡椒をプラスしてもおいしそう。使うパンは、少し甘めでやわらかいものがおすすめ。パンのほのかな甘さと、ジューシーなイチジク、そしてねっとりと甘いはちみつが合わさることにより、甘さにメリハリがつきますよ。

●おしゃれなパフェ風に!

パフェ風

そして、最後はアイスと合わせて。市販のバニラアイスにイチジクをのせたら、砕いたクルミをぱらり。仕上げに少しのメープルシロップを回しかければ、大人っぽい見た目の小さなパフェの完成。ナッツがなくてももちろん大丈夫なのですが、ナッツの香ばしさと食感が、甘さをきりっと引きしめてくれます。アーモンドやカシューナッツでアレンジしてもOKです。

みずみずしくて、そのまま食べてもおいしいイチジクですが、食材を足し算すると、また新しいおいしさに! いろいろ試して、秋の味わいを堪能してくださいね。

【幸栄(ゆきえ)】 1979年広島県生まれ。「はな」と「ひな」2人の娘をもつ。モデルとして活躍したのち、長女の出産を機にパンづくりに出合う。ベッカライダブルハウスにて、製造補助をしながらパンについて学び、2010年から卵とバターを使わないパン教室、toiroを始める。著書に『「ちょっとのイースト」で作る ベーグルとピザの本(生活シリーズ)』(主婦と生活社刊)、『パウンド型で焼けるおいしい食パン』(家の光協会刊)、『あかちゃん、こども、おとなのパン—はじめてのパンづくり』(アノニマスタジオ刊)などがある。