電池を収納したり処分したりするとき「危険性」を意識したことがありますか?
「じつは使用済み電池によって火災になるリスクもあるんです」というのは、ライフオーガナイザーの下村志保美さん。詳しく教えていただきました。
邪魔な電池のパッケージ。効率収納を目指した結果、火災のリスクも…!
先日収納を見直したとき、ボタン電池を邪魔に感じました。以前通販で購入するとき、数を間違えて注文してしまい、ストックがたくさんあったのです。
すべての画像を見る(全8枚)そもそもパッケージが大きくかさばります。
そこでパッケージから出し、同じ種類のボタン電池をチャックつきの袋にまとめることにしました。
想像以上にコンパクトになりうれしかったのですが、この袋にまとめたものをボックスに収納しようとしたとき熱を感じました。
さわれないほどの高温ではないものの、明らかに電池から熱が出ています。
とっさに危険を感じ、ネットで調べてみました。
すると使用済み電池を無造作にカゴに入れていたらそこから発火し、ホームセンターが全焼したという事故事例が出てきました。
どうやらボタン電池が重なり合うと一方の電池が導線として働き発熱、破裂する恐れがあるそうなのです。
私も自治体の決めたゴミの日まで使用済み電池はボックスにまとめて入れてありました。
これも量が多くなったり重なったりすると、火事になる危険があるということです。
●電池を処分するときの対策は、絶縁テープで
火事という取り返しのつかない事故を起こす前に対策をしたいと思いました。
それはボタン電池に「絶縁テープ」をはってから処分するという方法。私が検索したときはセロハンテープでもOKと書かれていましたが、より安全な方がいいですよね。
日常生活の中であまり縁がないものですが、100円ショップでも売られています(工具系の売り場にあります)。私もセリアで購入しました。
3色入りで100円です。
このようにテープを使用済み電池の両面にはるだけ。ボタン電池は全面にはります。
ついでにほかの電池の電極部分にもはっておきました。ひと手間かかりますが、安心感が違います。
●すぐ捨てることも大切!こまめに処分しましょう
私は今まで古い電池はある程度まとめてから捨てていましたが、「電池をまとまる、まとめる」ことこそが危険ということがわかり、2週間に1度の不燃ゴミの日(私が住む自治体は不燃ゴミの日に電池をまとめて出します)にこまめに出そうと思いました。
また収集したあともその先で火災や爆発などが起きないよう配慮した処分の仕方をしたいですね。
●電池にも寿命がある。過剰なストックは無駄になることも
そもそも電池には使用期限があります。
メーカーや種類にもよりますが2年から5年のようです。古くなった電池は液漏れしたり、その電池を使っている家電などを壊したりします。
電池の過剰なストックは危険なだけではなく、電池の使用期限が過ぎてしまってもったいないというデメリットも。
急ぎで必要なときはコンビニでもすぐ手に入れることができますので、収納がギュウギュウになるような収納にしなくてもすむよう、持つ量にも気をつけたいと思います。