「お財布がスッキリしている人ほど貯まる」とよく言われます。散財の原因になる不用なクーポンやポイントカードを排除する、レシートを取り除く…。財布の中身の整理は、お金の使い方の見直しに直結。ムダ買いを減らすことにひと役買うのです。貯金に成功したESSE読者をリサーチしてみたところ、結果はやはり、財布を定期的に掃除するという人が多数。しかも、整理の際に、多すぎる小銭を貯金するという傾向が多く見られました。「小銭貯金」習慣で貯めた!という人が、相当数いることがアンケートからわかったのです。

貯める人ほど、じつは「たかが小銭」とバカにしない

実践した人たちは、“チリも積もれば山となる”を実感して、ますます貯蓄熱が高まる傾向にあるよう。具体的なエピソードを集めました。

●【1か月で1000円貯まった!】「脱・ブタ財布」したら、小銭がどんどん貯まるように

お菓子やちょっとしたオモチャを買うのに重宝
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「不用なものでいっぱいに膨らんだブタ財布は、お金が貯まらない」と聞いて、2週間に1回は財布の中を大掃除。小銭が多いときは、一部を小銭貯金用財布に入れ替える習慣にしました。この小銭貯金用財布は、子どもとお出かけのとき、お菓子やちょっとしたオモチャを買うのに重宝しています。小銭貯金用の財布にあるときだけお金を使うことにすれば、家計に影響が出ることもほとんどありません。(宮城県・30歳)

●【1年で3万円貯まった!】昔は、母の財布掃除で出た小銭を貯金箱へ。今は自分の財布で実行

子どものころ、母が財布を掃除して出てきた小銭をもらって貯金箱に入れ、満杯になると郵便局に持っていくのが習慣でした。いくら入っているか待つ時間のワクワク感が忘れられず、今は自分の財布を掃除するたび小銭を貯金。へそくりが順調に増加中。(富山県・41歳)

●【1年で3万円貯まった!】小銭で財布が重くなったら貯金箱へ。年末年始に備える

年末年始は、なにかと物入りですよね。毎年赤字になるので、財布の小銭を貯金して備えることにしました。財布が小銭で重いなーと思ったときに、不定期に貯金箱へ入れるだけなのに、小銭の力ってすごい! 1年で3万円貯まって、年末の赤字の脱出に成功しました。(山口県・32歳)

●【5年で15万円貯まった!】五百円玉貯金が、5年後に15万円に!

沖縄旅行

一日の終わりに財布に五百円玉があったら、財布の中を掃除するつもりで貯金箱へ入れるというルールにしました。5年後に満杯になった貯金箱をあけたところ、15万円もあってビックリ! 結婚記念日に、前から行きたかった沖縄県の宮古島へ行ってきました。(大阪府・31歳)

●【3年で4万円貯まった!】財布の型崩れ防止に貯めた貯金でブランド財布を購入

財布を新調したら、小銭の入れすぎで型崩れするのが気になるように。2日に1回は整理し、小銭は8枚までと決めて、それ以外は貯金箱に入れること3年。財布を買い替えるとき、その貯金でブランド財布を購入できました。(東京都・35歳)

反面教師にしたい!トホホな小銭貯金失敗談

成功の一方で、小銭貯金に失敗してしまったという人たちも確実にいます。長続きしなかったワケとは? 成功と失敗の境界線は? 紹介する失敗談を反面教師にして、正しい小銭貯金の参考にしましょう。

●夫婦で始めた五十円玉貯金は、モチベーション不足ですぐに挫折

500円貯金

夫と2人で五十円玉貯金を開始。とくに目的なく始めたので、気がついたときにたまに入れると「私ばかり入れてる?」と不公平感を覚えて3か月で挫折。(青森県・35歳)

●口座に頻繁に小銭を入れていたら、「1回10枚まで」とのはり紙が

月1回、小銭を郵便局のATMで入金していたら、「1回にコインは10枚まで」とのはり紙が。仕方なく、入金して並び直すこと5回。それがきっかけでやめました。(石川県・38歳)

●小銭貯金で、家計簿記帳が混乱。貯金も記帳も挫折して逆効果に

小銭貯金を始めたら、家計簿とお金の残高が合わなくなりイライラ。貯金も続かず、家計簿をつけるのがイヤになって、しばらくやりくり自体を放棄することに。(東京都・31歳)

●ポケットに小銭財布を入れたまま洗濯。洗濯機が壊れて、大出費!

小銭貯金に励んでいたときのこと。ある日、大量の小銭をためていた財布をパンツのポケットに入れたまま洗濯。洗濯機が詰まって壊れ、万札が飛ぶハメに…。(東京都・36歳)

●せっせと貯めた一円玉なのに、両替したらわずか300円…

学生時代、一円玉を貯金箱に。お金がなくて困ったとき銀行に持っていったら、「はい、300万円」と300円を手渡されました。顔から火が出る思いとはこのこと。(大阪府・48歳)

いかがでしたか? 小銭貯金は、「1カ月で〇万円貯める」など、最初から大きな目標を立てるとゴールが見えにくくて続きません。ゲーム感覚でコツコツと実践するといいでしょう。また、具体的な使い道も考えておくと、モチベーションもキープできます。ただし、計画的に貯めるための手段ではないので、「貯まったお金を生活費やローンの支払いに」と考えるのはおすすめできません。