妊娠・出産を経ると、だれでも太りやすくなるもの。しかも、妊娠前のようにダイエットに挑戦しても、なぜか思うようにやせられなくなってしまいがちです。それはプロでも同じ。
これまで700人を指導してきたダイエットコーチEICOさんも、産後太りで過去最高体重の74kgになってしまったそう。
それから22kg減を達成したEICOさんに、無理なく実践できるダイエットについてお話を伺いました。ママ以外でも、外出できなくて「コロナ太り」になっている人にも有効です。
産前と産後「置き換えダイエット」でやせる!EICO式ダイエット法
子どもを産む前に実践していたダイエット法が、産後はできなくなります。なぜなら、子育てが始まると、子どもの優先順位がどうしても高くなり、自分のことは後回しになるから。
これがママ太りの原因の1つです。そこで、産前にやっていたダイエットを、産後にもできるやり方に“置き換える”アイデアを伺いました。
●産前:ジム通いでやせていた
産後:子ども番組を見ながら踊るジムで運動したり、外をランニングすることで体形キープしていた人は、産後に思うように運動できないことに絶望してしまいがちです。
でも、大丈夫! 産後はジムで運動するかわりに、家で子育てしながら体を動かすチャンスを探せばいいのです。おすすめは子ども番組を見ながら、子どもと一緒にダンスをすること。
子どもがテレビを観ているとき、ついクッキーなどをつまんでひと休み、というママは多いですが、一緒に体を動かせば結構な運動量になります。脂肪も燃焼できるし、その間はお菓子も食べないし、子どもも喜ぶので一石三鳥です。
●産前:自分の好きなときに運動できた
産後:トレーニングウエアを部屋着にする子育て中のママは、産前のように好きなタイミングで運動できません。家の中で、スキマ時間を見つけて運動するしかないわけです。でも、おうちエクササイズならではの利点もあります。
周囲の目を気にせず、好きな格好で運動できるのも利点のひとつ。たとえば、テンションを上げるために、ジムでは人目が気になって着られないような「スポーツブラ+パンツ」などの大胆なウエアに挑戦するのもアリです。
かっこよく着こなせるようになってジムで披露するのをモチベーションに、おうちエクササイズに励むといいでしょう。
子どもがお昼寝したら、その場でパッとエクササイズする習慣をつければ、いくらでも脂肪燃焼のチャンスはあるのです。
●産前:お風呂でむくみを取っていた
産後:コーヒーや塩分の摂取量を減らす体のむくみを取るにはお風呂にゆっくりつかるのが有効です。でも、産後はお風呂にゆっくりつかるなんて無理!
子どもを産んだらなんだか脚が太くなったと感じているなら、原因のひとつはこれかもしれません。また、育児期は立っている時間が長くなりがちなので、産前よりも脚がむくみやすくなってしまいます。
お風呂以外の方法でむくみ対策をするのなら、気をつけたいのは、コーヒーと塩分の摂取量を減らすこと。この2つを減らすと、体が水分を溜め込みにくくなるので、むくみが緩和されます。あとは、ふくらはぎの筋肉を使えば使うほど、むくみづらくなるため、キッチンに立つときはできるだけつま先立ちをしたり、スキマ時間にかかとで反対側のすねを押してマッサージしましょう。
これだけで、ずいぶんむくみは解消されますよ。
間食のしすぎを防ぐための工夫
ママ太りの大きな原因が、間食の機会が増えてしまうこと。子育て中は忙しくて自由な時間がなくなる一方で、家にいることが多くなるので、間食する機会だけは増えていくのです。うっかり食べすぎないよう、EICOさんが実際にしている工夫を教えてもらいました。
●テクニック1:口寂しいときのお菓子はしょうゆ皿にのる量だけに
気分転換にどうしても甘い物が食べたくなったときは、しょうゆ皿にのる量ならOKと決めましょう。
●テクニック2:フレーバーティーを飲む
甘い香りのするお茶を飲むことで、お菓子への欲求がおさまることもよくあります。EICOさんは、スーパーで見つけた「砂糖が入ってないのにティラミスの味がするお茶」が最近のお気に入りだそう。
●テクニック3:ハンドクリームを家のあちこちに置く
イライラして無性になにかを食べたくなったら、いい香りのするハンドクリームを手に塗るようにするのがおすすめ。香りのリラックス効果は、イライラや食べたい衝動を薄れさせてくれます。
EICOさんの著書『
ママ太り解消ダイエット』(扶桑社刊)には、産後太りに悩むママのための解決策が多数掲載されています。ぜひチェックしてみてください。