休校中のお子さんの勉強を見ながら在宅勤務はとても大変ですよね。登校再開や通勤解禁をしている地域などはありつつも、今後も自粛生活をする可能性はあります。
そこで、共働きで4人の子育てをしているブロガーのベリーさんに、子どもが自主的に学習に励む工夫を伺いました。
働く親にとって大変な子どもの家庭学習。子どもが集中する工夫
小学校の休校で、今まで以上に家庭学習の重要度が増しました。私は現在、1歳半から小6まで4人の子どもたちと一緒に在宅勤務中です。小学生が2人いるので、朝や昼休みの時間を中心に子どもたちの学習をみています。通勤時間はなくなったものの、子どもの学習につき合う時間は数倍に。しんどい日もありますが、毎日コツコツ続けています。
●子どもの理解力を深めるため、ドリルは2段階で購入
数か月におよぶ家庭学習。オンラインでのタブレット学習の導入も考えたものの、結局はドリル学習のみで進めています。タブレット学習よりも、鉛筆の進み具合を見つつ、「理解がどこまで進んでいるのか」、「どの分野に関心があるのか」をよく分かるように感じているためです。
使うドリルは2段階で種類を分けています。まずは1学年で学ぶ範囲をごく薄いドリル。こちらでざっと学びます。わが家では「陰山メソッド たったこれだけプリント」を使って、1学年で学ぶ重要なポイントをひと通り学びました。
その子の理解度に応じて、次のドリルを選びます。小6の長男には算数の「面積・体積」を集中的に学ぶドリルを、小3の長女には「分数」を学べるものをチョイス。各分野を集中的に学ばせることで、理解を深めていきます。1000円以下で買えるものであれば、同じドリルを2冊購入して繰り返し解かせることもありました。
●子どもに自分で時間割を把握してもらう
テレワーク中に子どもの家庭学習を進めるには、段取りや子どものやる気を保つことが非常に大切になってきます。子どもが「分からない…」「なにをすればいいの…」とぐずると、仕事に家庭学習にと板挟みの親の精神状態も悪くなります。
就業時間中は子どもの勉強につきっきりができないので、始業前に「今日は算数ドリルのここからここまで。理科はここからここまで」と範囲をはっきり決めます。それが終われば自由時間、ゲームしてよし、好きに過ごしてよし! と決めることで、子どもの集中力が上がります。また、学習範囲は子どもそれぞれに渡している手帳に自分で書かせます。ひとつの教科が終わったら自分でチェックを入れて、進捗を確認するのです。
参考記事:
共働き家庭。休校中の子どもにもたせる時間割の書き方●子どもの達成感を形にするご褒美ぬりえを作成
さらに、子どもごとにモチベーションを保つ仕組みを。小3の長女の場合は、「イラストカード」を用意しています。かわいい絵が大好きな長女のために、その日の学習範囲が終わったらひとつイラストを増やしていきます。学習が進めば進むほど、絵が完成するように。
たとえば、この日は「棚」を描き加えました。イラストを描いたら長女に渡し、長女が色をぬっていきます。これはいわゆる「ごほうびシール」のように、終わったらシールを1枚ペタリとはるようなもの。長女の場合はシールよりもイラストの方が喜ぶので、イラストにしているというわけです。
家庭学習は、親の気力も体力も、時間もお金もかかります。子どもが毎日自分から机に向かえて、親のストレスはなるべくかからないように。そしてなにより、子どもの学びが深まるように。色々考えて、今のわが家のベストな方法はこんな感じです。