エアコンが手放せない時期となりましたが、そこで気になるのが電気代。巷には、エアコンの電気代にまつわるいろんな噂がありますが、本当にムダを減らすためにはどうすればいいのでしょうか。電力比較サイト・エネチェンジの副社長で、消費生活アドバイザーである巻口守男さんに伺いました。

ムダが減るエアコンの使い方ウソ?ホント?

ムダが減るエアコンの使い方ウソ?ホント?

ムダが減るエアコンの使い方ウソ?ホント?

●エアコンの電気代にまつわる噂その1: エアコンはつけっぱなしにした方が電気代は安く済む

→ホント。つけたり消したりせず、自動運転の方が効率がいい。

エアコンの冷房は設定温度まで室温を下げるときにいちばん電気を使い、設定温度まで下がったらあまり電気代はかからないので、オンオフを繰り返すよりつけたままがベター。設定温度になるまでは強風運転、その後は微風運転で効率的に室温をキープする自動運転が、基本的には好ましいです。

●エアコンの電気代にまつわる噂その2:
ドライの方が電気代がかからない

→ウソ。一度、取り込んだ空気を温め直す分、多くかかります。

冷房が室内の空気を取り込み、熱を取り除き冷やした空気を戻すのに対し、ドライ(再加熱除湿式の場合)は冷やして水分を取り除いた空気を温め直すことで、室温を下げずに湿度だけを下げます。熱源を使用する分、電気を多く使うことに。ドライはジメジメした日のみの使用がベターといえるでしょう。

●エアコンの電気代にまつわる噂その3:
古いエアコンは買い替えた方がトクだ

→ホント。年間で1万8000円も節約できることも!

エアコンの省エネ化は著しく、消費電力を比較すると最新のエアコンは15年前のものより43%、10年前なら19%省エネに。15年前のものを買い替えた場合、年間の電気代を1万8370円節約できるとの試算も。古いエアコンで節電するより、一時的に出費したとしても、最新機種を買うのがお得です。