なかなか買い物にも行けない昨今。
「ジャムや佃煮のあきビンを再利用したら、使い勝手のよい冷蔵庫収納になりました」と教えてくれたのは、冷蔵庫収納家の福田かずみさん。
これなら新しい収納グッズを買わなくても工夫できそうです。とっておきの活用法をご紹介いただきました。
もともとは食材の入っていたビン。密閉できて大きさもちょうどいい
ジャムや佃煮などを食べきったあとに残るあきビン。じつは食材の保存に最適なんです。よく洗い、鍋などで煮沸消毒して乾かしてから使いましょう。
●袋ものはパッケージのままビンに入れましょう
たとえば、袋もののパッケージで売られているカレーの福神漬けや紅ショウガ。一度に使いきれないときは、どのように保存していますか?
パッケージの封をしっかり閉じたとしても、つけ汁が漏れてしまわないか気になります。ならば、保存容器やあきビンに移しかえようとなるのですが、ちょっと待ってください。
じつは、移し替えるのではなく、袋のままあきビンに入れて保存するのがおすすめ。
その理由は、洗い物が少なくてすむということもありますが、その方が傷みにくいからです。
私たちの身の回りには、さまざまな菌があります。食品そのものやそれを取り分ける箸、保存する容器になにかしらの雑菌がついていることも。できる範囲で、雑菌を付着させる機会を減らすことを心がけましょう。
このカレーの福神漬けでいうと、あきビンに入れ替えるのではなく、袋のまま入れてしまう方が、“雑菌をつけない”ことになります。
そのほか、紅ショウガや、パウチに入った焼肉のタレ。あきビンに入れれば、倒れてこぼれてしまう心配がなくなり、パッケージもそのまま目に止まるので、使い忘れもなくなりますね。
●少量の生クリームを泡立ててそのまま食卓へ
次に、こんな活用法です。
生クリームを少しだけ泡立てたいときに、あきビンを使います。このとき、ハンドミキサーの泡立て器は、片方だけを使います。
50mlほどの生クリームでも、効率よく泡立てることができます。
ちょっとしたデザートに添えてみたり。かわいいのでこのまま食卓に出しても大丈夫。余ったら、フタをして冷蔵庫にしまいましょう。
最後は、ビンに直接コーヒーを注いでカプチーノに。ロスなく最後の一滴までおいしくいただけます。
●汁物を入れれば、冷蔵庫の中でこぼれる心配もなし!
続いて、これから春から夏へ。気温が高くなる季節は、残ってしまったおみそ汁も傷みやすくなります。そんなときもあきビンを活用してみてください。
お鍋ごと冷蔵庫に入れられるときはよいのですが、冷蔵庫の中にいつもゆとりがあるときばかりではありません。そんなときは、あきビンの出番です。
お椀に入れてラップをして保存する方も多いと思いますが、ほかの食材を出し入れする際も、倒れないようにと気を使わなければなりません。でも、あきビンなら省スペースをかなえ、あふれる心配もありません。
汁気の多いおかずなどにもいいですね。
こんなお一人様のお家ランチでは、ビンごと出してそのままいただきます。
ただ、加熱する際には注意が必要です。耐熱ガラスでないものは急激な温度変化で割れることもありますので、電子レンジは避け、ほかの食器に移して加熱してください。
また、からのビンを電子レンジで加熱すると電子レンジが破損することもありますのでご注意を。
●あきビンのリユースで、小さな不安や手間が解消
残ってしまった袋物のパッケージは、そのままあきビンにINして。生クリームを少しだけ泡立てたいときは、あきビンを使って泡立ててくださいね。そして、残ってしまったスープ類もあきビンに入れたら、冷蔵庫内の倒れるという心配ごとがなくなります。
使い終わったビンを再利用するときは、しばらく水に浸けておくとラベルをきれいに取ることができます。
食べ終わったあきビンは、ぜひ取っておいて、毎日の冷蔵庫収納に再利用してみてくださいね。