どうしても場所をとってしまう布団。限られた収納スペースにどう収納するかは、どの家庭でも必ず浮上する問題です。

賃貸マンション住まいで転勤族のライフオーガナイザー・高田舞子さんは、布団の収納を見直し、さらに客用布団を手放すことで快適になったそう。詳しく教えてもらいました。

寝室のベッドの様子
布団のもち方、見直しませんか?
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来客用布団、本当に必要?手放すことで快適に

●マットレス×シングル布団で家族3人川の字就寝

結婚すれば来客用の布団をもつ、そんな考えの方も多いのでは? 私も例外ではありませんでした。両親を想定すれば2セットは必要になります。

結婚当初、夫婦はダブルベッドで寝ていたので、予備のシングル布団一式を2セット、押し入れに保管していました。

しかし子育てが始まると寝室の位置や睡眠スタイルも変化が現れますし、収納スペースはどんどん手狭になっていきます。
その後ダブルベッドのフレームは手放し、母子はダブルサイズのマットレスで寝ています。夫はその隣にシングル布団を敷き、親子3人川の字型の寝室。

マットレス

マットレスを残すことは「とりあえず」の選択肢でしたが、布団のあげおろしが家族半分ですむため、日々の負担も少なく、すっかり定着しました。

ときどきすべての寝具を押入れに収め、マットレスを立てかけて掃除機をかけたり湿気対策をしていますが、普段は夫の布団もマットレス上にとりあえず畳む方式で手抜き作業。

●来客用布団はもたない

スマホの検索画面

予備の1セットが家族用になり、来客用は1セットに減ったことになります。その後両親が泊まることになった際、布団を買いたすか否かの判断を迫られました。

しかし頻繁に来客があるわけでもない、その分収納も必要になる。そこで、私が利用したのが「レンタル布団」でした。

スマホで「レンタル布団 ○○市」と検索すれば、住んでいる場所の貸布団店がヒットします。

住む地域によると思いますが、私の地域では1泊1セット3000円。1泊延長するごとに500円追加。ということは、2泊3日で3500円(税別)ということになります。

レンタル布団

ものは試しと、思いきってレンタルを利用してみることに。布団店まで取りに行く必要もなく、自宅まで届けてくれたうえ、集荷にも来てくれるとのこと。いわば、布団の出前です。

昨年12月にレンタルした際は、敷き布団、かけ布団、毛布、枕のセットでした(季節によってセット内容は変わります)。布団はとても暖かく、両親にも好評でした!

●いつ使うかわからないモノのために大切なスペースを与え続ける?

レンタル一式に数千円、そんなのもったいない! という考えもあるかもしれません。
しかし、布団をもつにはそれなりの広いスペースやメンテナンスも必要です。干したり、シーツを洗ったり、来客の前後にその時間も必要。天気にも左右されるこの作業はなかなか気の重い家事です。

押し入れ

「いつか使うかもしれない」「出番が頻繁にない」ものを、押し入れの主要な場所に保管し続けることは、もったいない。

そんなわが家の押し入れには予備1セットのみになりました。

布団グッズは押し入れに収納

●シーツや毛布などの交換アイテムは引き出し収納

引き出し収納

普段、シーツやカバー類は衣装ケースに引き出し収納しています。市販の収納袋などもありますが、シーツなど頻繁に出し入れする布類は、立てて収納しています。引き出しをあけた際、すぐに取り出せて便利!

引き出しケース

同じように毛布類も引き出し収納。オフシーズンに入る際、洗濯した毛布を防虫剤と共に引き出しケースへ。次のシーズンまで半年間、この状態です。

秋冬シーズンが到来すると、寝室に行ってから急な冷え込みに気づくこともありますよね。そんなときにたいそうな収納袋から出すのも大変! サッと出せる引き出し収納はおすすめです。

毛布が出払っている冬シーズンは空っぽになりますが、入れるものが決まっているので、ほかのアイテムで埋めることはありません。

収納袋

ほか、オフシーズンアイテムは収納袋に。家族分のタオルケットなど夏アイテムはひとつにまとめています。

ニトリの布団袋フォーレス

ニトリの布団袋フォーレスは一部透明窓があり何が入っているかわかりやすいうえ、バックルが2層構造、ファスナーもダブル。しっかり閉じられ、圧縮もできて便利です。

賃貸マンションの限られた収納スペース、転勤族という生活スタイル。数年かけて自分の暮らしに合った寝具のもち方に辿り着きました。

寝具は家財道具の中でも大きな持ち物です。本当に必要か? を問いかけて見るのもいいですね。