貯金が苦手な人でもゲーム感覚でいつの間にか貯まり、ちょっとしたぜいたくや買い物に使える…。そんな理由から実践している人が意外に多い「五百円玉貯金」。ESSE8月号で150人の読者にアンケートをとったところ、なかには「キッチンに貯金箱を置き、買い物から帰ったら財布をチェック。五百円玉があれば貯金箱に入れていたら、2年間で100万円ほど貯まった」なんて強者も!
「財布の中の五百円玉を貯金箱に入れるだけだから、無理なガマンも必要なし。買い物のたび、ゲーム感覚で楽しめるようになればしめたものです」と語るのは、家計アドバイスや主婦の起業支援を行う、マネーコンサルタントの市居愛さん。自身も、リーマンショック後、夫婦2人で無職になったときに始めて、3年で100万円を貯めたそう!プロも実践したという五百円玉貯金の極意を教えてもらいました。
マネーのプロが教える、五百円玉貯金で成功する7つのコツ
1 自分の性格に合った貯金箱を選ぶ
貯金箱の選び方は、モチベーションを保つうえで重要。中身が見える方がいいのか、それとも見えない方がワクワクするのか。ときどきあけて数えたいのか、あけると使ってしまうのか。人によって違うので、自分に合っているものを選びましょう。
2 貯金箱に目標をはる
目標が明確な場合は、その夢を貯金箱に書いておくとベター。「20XX年X月XX日の結婚記念日までに30万円貯めて、ハワイ旅行に行く」など、具体的に。目につくことで「もっとがんばろう!」という気持ちになり、貯めスピードがアップします。
3 開封の日を決める
貯金箱に開封する日を書いておけば、その日までに貯めようという気になります。誕生日や年の終わり、記念日など、思い入れのある日を開封日に決めると、やる気が持続。開封日まで、なにに使おうかあれこれ妄想するのも醍醐味です。
4 周りの人に宣言する
なじみのお店に「五百円玉貯金をしているんです」と言っておけば、1000円のおつりを五百円玉2枚でくれることもあるかも。ただし、相手に強要すると不快な思いをさせてしまうのでNG。家族や友人に宣言し、途中経過を報告するのもおすすめです。
5 財布の中の五百円玉は隠しておく
お財布の中の小銭を探すとき、五百円玉が視界に入るとつい使ってしまいがち。ファスナーつきで中身が落ちる心配のない財布なら、カード入れの1か所を五百円玉用にして隠してしまいましょう。
6 ゲーム性を取り入れる
五百円玉を貯金箱に入れたら、おやつとコーヒータイムにするなど、五百円玉貯金をするとうれしい報酬がもらえるようにするとモチベーションがアップ。ほかにも、すべての年号の五百円玉を集めるなど、ゲームのように楽しんでもいいでしょう。
7 「やどかり方式」で貯金箱を大きくする
最初から大きな貯金箱で始めると、終わりがなかなか見えず、継続できません。まずは1万円貯まる貯金箱を使い、貯まったら5万円貯まる貯金箱に移します。次は10万円、30万円と少しずつ大きくすると、その都度達成感を味わえ、やがて大きな金額になりますよ! いかがでしたか? これらのコツを実践すれば、五百円玉がどんどん貯まり、思い切った買い物や旅行を楽しむのも夢じゃないかもしれませんね。
●教えてくれた人
【市居愛さん】マネーコンサルタント。主婦向けの家計アドバイスや起業支援などを行い、これまでに4000人以上の女性をサポート。著書に『
ズボラな人でも毎日500円玉が貯まるすごい方法』(サンマーク出版刊)ほか。