ブロッコリーはゆでてマヨネーズでそのまま食べたり、お弁当の彩りにするだけ…という人は少なくないはず。でもじつは、買ってきたらすぐに塩ゆでするだけの「つくりおき」がおすすめ! おかずの幅が一気に広がります。
栄養価はそのままに、料理に使いやすくなる簡単つくりおきと、それを使ったレシピを紹介します。
ブロッコリーは買ったらすぐ塩ゆで!簡単すぎる便利つくりおき
「ブロッコリーは買ってきてすぐ塩ゆでにすると栄養価も落ちず、うま味が引き出されます」と教えてくれたのは料理家の藤井恵さん。
「冷蔵で4~5日保存できますし、組み合わせによってボリューミーな前菜や中華のメインおかずにもなります」
用意するのはブロッコリー2個(700g)と塩小さじ4、水5カップ。
ブロッコリーは小房に分け、茎は皮を厚めにむいて1cm厚さに切ります。房の中に虫がいたり、汚れがついていることがあるので、水にひたし、水気をきります。
鍋に水と塩を入れて沸かし、茎を入れてゆでます。かためが好きなら40秒、やわらかめが好みなら1分ほどゆで、ザルに上げて冷まします。
続いて房を2、3回に分けて入れ、同様にゆでて冷まし、保存容器に入れて冷蔵庫で保存。一度にたくさん入れすぎず、何回かに分けてゆでると均一に火が通ります。
ザルに上げたらうちわであおいで手早く冷ますと、余熱で火が通りすぎるのを防げます。これで完成!
そのまま食べておいしいのはもちろん、おしゃれなおかずづくりも簡単。
●ブロッコリーとゆで卵のオイルサラダ
【材料(2人分)】
・塩ゆでブロッコリー 200g
・ゆで卵(半分に切る) 2個
・紫タマネギ(みじん切り) 1/6個
・白ワインビネガー(または酢) 大さじ1/2
・A[塩小さじ1/4 コショウ少し オリーブオイル大さじ1/2]
【つくり方】
(1) ボウルに紫タマネギを入れ、白ワインビネガーをふり混ぜて2分おく。
(2) (1)にAを順に混ぜ合わせ、塩ゆでブロッコリーとゆで卵を加えてあえる。
あと1品、という時に塩ゆでブロッコリーがあると、いつもより1ランクアップしたおかずがすぐできます。
さらにメインおかずも速攻。
●ブロッコリーと豚肉のオイスターソース炒め
【材料(2人分)】
・塩ゆでブロッコリー 200g
・豚ヒレかたまり肉 200g
・A[しょうゆ、酒、ショウガの絞り汁各小さじ1/2]
・サラダ油 大さじ1/2+小さじ1
・片栗粉 大さじ1/2
・ニンニク(つぶす) 1かけ
・タマネギ(5mm厚さのくし形切り) 1/2個
・B[オイスターソース、酒各小さじ2 しょうゆ小さじ1 砂糖小さじ1/2]
【つくり方】
(1) 豚肉は7~8mm厚さに切り、Aをもみ込む。
(2) フライパンにサラダ油大さじ1/2を強火で熱し、(1)に片栗粉をもみ込んで入れ、こんがりとした焼き色がつくまで炒め、取り出す。
(3) (2)のフライパンにサラダ油小さじ1をたして熱し、ニンニクを炒める。香りが立ったらタマネギと塩ゆでブロッコリーを加えて炒め合わせ、(2)を戻し入れてBで調味する。
塩ゆでブロッコリーがあれば、肉が少なめでもボリュームが出て、栄養もたっぷり。
つくりおきは大変そう、という人も、野菜を1種類ゆでるだけのシンプルなつくりおきなら、気分的にラクにできるのではないでしょうか。
「手間もかからないし、ちょこっと味をつけておけばそのままでも食べられ、シンプルな分、いろいろな料理に使い回せるので、時間がないときに本当に助かります」と藤井さん。
忙しい人ほど、野菜ひとつのつくりおき、おすすめです。
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