お盆や正月の義実家帰省。久しぶりに家族が集まる時間のはずが、「気づけばずっと台所にいる…」という経験がある人もいるのではないでしょうか? 家族で義実家に帰省中の40代編集部員もそのひとり。そんななか、義実家で“家事要員”にならないためのコツをAIに相談してみたら、意外な結末に…。現場から渾身のレポート!
すべての画像を見る(全6枚)台所と洗面所の往復で初日が終了した、私の義実家帰省
お盆休み、夫と5歳の息子を連れて地方都市にある義実家に3泊4日で帰省しています。こちらも暑さが厳しいですが、70代の義両親が元気そうでなによりです。
初日の昼すぎに到着すると、義母が「遠いところ、お疲れさま! よく来たね~」と笑顔で出迎えてくれ、息子も大好きなじぃじとばぁばに会えてうれしそうです。
ほっとひと息…つく間もなく、満面の笑みの義母から渡されたのは、エプロン。義実家に置いてある私専用エプロンは、結婚後、2回目の来訪時に「これ、使っていいから」と渡されたもの。
「お昼ごはん、一緒に食べるかなと思って。はい、これ切って!」
料理上手の義母。息子一家にできたてを食べさせようと絶賛調理中。ということで、さっそくヘルプ開始です! ちなみに、夫と息子はリビングで冷たい麦茶を飲みながら、テレビ鑑賞中。おたくら、ええのう。
その後も、昼食のあとの片付け、夕飯の下ごしらえ、お風呂掃除、夕食づくり、子どものお風呂つき添い、あと片付け…と怒涛の家事祭り! シメには、少々気むずかしい性格の義父の晩酌のお相手(夫と義母は不参加)という難易度高めなミッションもついてきます。ハードすぎるぅ!
そんな感じで始まった私の出張家事手伝いならぬ義実家帰省初日の夜、早々に音を上げた40代(慢性的運動不足・体力ナシ)がすがったのは、無論夫ではなく、こんな事態を想定してあらかじめカバンに仕込んでおいた栄養ドリンク、そしてAI(ChatGPT)でした。
ChatGPTのアドバイスが疲れた骨身にしみわたる…
私:夫の実家に帰省中。家事手伝いがしんどいです。あと2日、どう乗りきればいいか知恵を貸してください。
ChatGPT:なるほど…夫の実家での家事手伝い、精神的にも体力的にも地味に疲れますよね。あと2日、なんとか“消耗しすぎず”にやりきるコツをいくつか提案します。
おぉ、ChatGPT。今の私の心境を手にとるように理解してくれているじゃないの。しかも秒で5つもコツをあげてくれました。すばらしすぎる!
余談ですが、話のタネにと夫に同じことを聞いてみたら、「そっかー。でもきっと父親も母親も喜んでるよ!」という、なんとも軽い、そしてなんの薬にもならない返しが…。絶望。
で、ChatGPTが挙げてくれたコツがこちら。
●1:力配分の見直し
つい「嫁だからがんばらなきゃ」と思いがちですが、フルパワーだと疲れます。手伝いは1日1~2回程度、あとは座って雑談や食器ふきなど軽めの役割にシフト。たとえば「サラダづくりは私がやりますね」など、自分がラクな家事だけをする。
●2:時間の逃げ道をつくる
「コンビニで○○買ってきます」「散歩してきます」と言って10~15分外でリフレッシュ。または、水音で気配がかくれるお風呂や洗面所で深呼吸。
●3:やってる風テク
食器棚の整理や食材の場所確認など、座ってできる作業をやる。キッチンで立っていても実際はゆっくり洗い物したり、動作をあえてスローペースで。
●4:気持ちを軽くする思考法
「あと2日=あった48時間」カウントダウン思考。観察者モードで「これはドキュメンタリー番組」と思ってながめる。少し感情の距離が取れます。
●5:回復ルーティン
夜はひとりになれる時間を死守(スマホ・本・音楽で脳をオフに)。水分はこまめに取る(疲労やイライラ防止)。甘いものや好物をこっそり持ちこみ、ちょっとしたご褒美に。
もはや帰省とは修行なのでは? と思わずにはいられない内容。でも、つい「いい嫁」を演じようとがんばって空まわりしがちな私にとっては、めちゃくちゃ参考になりました!
とくに、「力配分の見直し」は新たな視点。軽めの役割にシフトしたり、得意なことだけ担当するなら、ストレスも軽くなるし、家事手伝いも楽しめそう。
「時間の逃げ道をつくる」「やってる風テク」も、自然なふるまいに見せるという演技力は少々必要そうだけど、これも名案!